長編 | ナノ

少女A



「きゃー!見て見てっ。
ジローのテニスする姿、カッコ良い!」
「やっ…ば!亮カッコ良すぎだから!!」








私と友人の秋野 雪菜は氷帝テニスレギュラーの大ファンで、二人揃ってファンクラブの会員でもある。






ちなみに私はジローのファンで、雪菜は宍戸君のファン。








ファンクラブに入ってる私たちだけど、テニス部のレギュラー達と直接会話するどころかクラスすら一緒になったことがない。



こうやって練習する姿を遠くから見て声援するのが精一杯。

話し掛けたり差し入れしたりする事はヘタレて出来ない。
























「はー、ジロー本当にかっこ良かったねー」
「亮と鳳君のコンビネーション最高だわ!」

「あの手首のスナップはジローしか出来ないよねっ」
「あの二人以上のダブルスプレイヤーはいないわ。
居たとしても私は認めない。」

練習や試合の後の帰り道は2人でマシンガントーク。

でも話は全く噛み合わない。
自己満足だから、それでも一向に構わない。


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