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変わった彼女の暴走

事の始まりは初めてジロー君が一緒に試合をしたいと言い出した日だったと思う。






俺の彼女は少し悲観的なところがあって、普段はそれすら愛しいんだけど。

この件に関しては悲観的とかそんなんじゃなくて、もはや思い込みが激しいんだと思う。











初めは冒頭に言ったようにジロー君に付きまとわれた日。
次いで氷帝との練習試合が決まった時と練習試合当日。
終いには俺があげたジローにリストをあげた事だったか。



彼女…麗子は何度言っても分かってくんなくて、これ以上大事にしたくないからジロー君と距離を空けようとしても、ジロー君も分かってくんなくて。

俺はもうかなり参っている。



























「私、聞いたんだからね。
またジロー君とデートしたって。

やっぱり私はカモフラージュで、本命は芥川君なんでしょ!?」

そ、これこれ。
察したかと思うけど、麗子は俺とジロー君が恋仲だと思っているらしい。

いくら俺が否定しても意味をなさなくて非常に困っている。

どうやったら分かってくれるのかが全く分からない。

「ちげぇから。
たまたまジロー君と出くわして、グリップ見てただけ。
本命は偽りなく麗子。

俺の事信じろぃ!」

それでも俺は麗子が好きだから別れたくないし、今出来る否定して宥めると言う事だけを繰り返す。
















「…うん、私誰にも負けないくらいにブン太が好きだからね!」


ちょっと変わってる彼女だけど、同じ事を繰り返す彼女だけど、ちゃんと両想いだから問題はないと信じたい今日この頃。




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