気だるさがまだ残るまぶたを開くと、当たりは薄暗く、時計はAM.5:30を示していた。微かに聞こえる音を辿ってカーテンを開けると、しとしとと雨が降っていた。通りで寒いわけだ。春先で最近は暖かかったはずなのに。むき出しの肩に毛布をかぶり直し、また布団にもぐり込んだ。



毛布を引っ張ったと同時に、となりからううん、と微かなうなり声がした。どうやら少しだけ起こしてしまったようだ。寝冷えしないように彼にも掛け布団を肩まで被せて、わたしは再び心地いいまどろみに身を任せた。


もやもやと意識が霞み、手足が動かなくなる。わたしの意識が完全になくなりかけたとき、彼がもぞりと動いた。そして彼の指先がわたしの手に絡まって、彼とわたしの間にあった小さな隙間が埋まった。わたしは彼の胸のなかに収まるような形になり、彼は空いている手をわたしの背中に回している。向かい合って重なり合って繋がったまま眠るなんて、幸せなことこの上ない。まだ止まない雨の音をBGMに、わたしたちはまた夢の中へと落ちていった。









120422