将来俺と四季が結婚したら、まず君と暮らす家を探すよ。俺はプロのサッカー選手になりたいんだ。もしかしたら海外に行くかもしれないし、そうなったら必ずしも日本にいる訳じゃないからね。小さくても四季好みの綺麗でお洒落な家を借りるんだ。庭なんかあったら素敵だね。休日にはテーブルを出してパラソルを立てて、二人でランチをとろう。もちろん二人で作ったものだよ。ああ、そこで子供たちを遊ばせたりなんかもしたいな。男の子と女の子の二人。確か男の子は母親に、女の子は父親に似ちゃうんだよね。そしたら男の子は綺麗な黒髪で、四季みたいに肌の綺麗な子になるんだろうな。女の子は赤い髪ので、きっとものすごく肌の白い子だよ。俺、この色の白さってちょっとコンプレックスなんだけど、女の子だったら嬉しいんじゃないかなって思うんだ。どっちの子にもサッカーをさせたいし、四季と応援に行きたい。もちろん俺の応援にだって四季と子供たちに来てほしいよ。ああ、でも子供が出来ちゃったら頻繁にセックスできなくなっちゃうね。ほら、俺たちのセックスって人と少し違うじゃないか。俺、四季が罵ったり踏んだり叩いたりしてくれなきゃ興奮しないし勃たないもの。
そういうのができなくなるのは困るなあ。ねえ、そう思わない?




「…わたし、ヒロトと結婚する気ないし、そもそも付き合ってないじゃない。何言ってるの、気持ち悪い」




ああ、その目が堪らない。君のその蔑む目が好きなんだ。その綺麗な瞳が嫌悪に歪んで、俺を見下すのが気持ちいい。もちろん目だけじゃなくて、俺だけに向かって暴言を吐く形のいい唇も、俺を拒否するその白い手も、みんなみんな好きだよ。未来予想図もいいけれど、これからこの先も俺を悦ばせて欲しいな。







100820






title:水葬




ヒロト=どMはデフォルメ