彼も泣くんだ
なりきれない欲望の迷子
きみは無責任すぎる
見返りのない愛の終わり
さみしいってどんな味
きみの同情はあまいね

体中の水が涙になったらわたしは上手に消えるだろうか
ひどく若すぎた慕情が身の丈をおもい知る

くりかえす失望の病気
あなたを捨てる呪文
反乱はたやすく和平は遠いね

薄氷の人
かじかんだ指先で泣いた
凍った睫毛は誰のせい
愛は終わりを知らないなんてうそ

指切りなんていらないからどろどろ熱いあなたをちょうだい
行き場のないうそのお墓

愛したがりのしあわせ
牙を折った日
フラットなきみはつかめもしないや
静かになった世界にはほんとうにがっかり

きっと前世は恋人
守れない約束にしがみつくわたしを笑いますか
きみがこの世のかみさま
やっと会えたね欲情

とまらない無秩序
かなしみとはなんぞや

この胸に積もる薄青い雪も知らずに、赤い頬のきみは目を閉じてキスをねだる
夜、燃え尽きた星の灰がしんとぼくらに降りそそぐ

あなたは濁ってる
うそ寒い運命論
夜が壊れる音がする
愛なんてなくても優しくできるという証明

きみの記憶が泣きたがる
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