当サイト的登場人物紹介

片倉小十郎景綱
(矢内重定が娘、藏六院)
片倉重長(幼名・左衛門、改名前・重綱)
伊達藤次郎政宗(幼名・梵天丸)
愛姫
片倉喜多
伊達藤五郎成実(幼名・時宗丸)
鬼庭綱元
矢内和泉重定
矢内藤兵衛信定
佐藤兄弟(定郷、標郷、秀直)

目次 Home


■片倉小十郎景綱
伊達政宗第一の家臣にして「竜の右目」。伊達軍軍師。
蔦の夫で重長の父。初代小十郎で、諱の「景綱」よりももっぱらそちらで呼ばれる。
政宗に幼少期から仕える人物で、何事も政宗優先で考える忠臣の鑑。悪くいうと主馬鹿。政宗だけに生涯尽くす決意がありそのためには妻や家庭などというものは障害としかならないと考えていたのと、実家の神社は兄が継いでおりそもそも守り継ぐべき「家」がないため当初は家庭を持つつもりもなかった。が、ひょんなことから縁談を持ち込まれ、相手の娘である蔦が小十郎の考えに理解を示しなおかつ協力的だったので妻に迎えた。以降じんわりと妻と家庭というものがそう悪いものではないと理解するようになるものの、妻が懐妊した際は行き過ぎた忠義心からかとある事件を引き起こしてしまう。その事件について妻本人はなにも言わないものの小十郎は気にしており、以降本人なりに妻には気を使うようになる。
なおかつ、自分のような主馬鹿に付き合ってくれるのは蔦くらいだ、という自覚がうっすらあるので大事にしたいとは思っている。実行できている自信はあまりない。

人物一覧へ 目次 Home


■蔦(矢内重定が娘、藏六院)
片倉小十郎が妻。夫とは五歳ほど歳が離れている。大町の検断職の娘。
基本的に美貌あるいは可愛らしさでは政宗の室・愛姫にはとうてい敵わず、薙刀の腕では義姉・喜多に及ばず、料理では前田利家が妻・まつの右に出ることはない。つまり普通。容姿の評価は夫の主君・政宗曰く「中の上」。
小十郎は全幅の信頼を置き家のことを一切任せている。
「片倉小十郎の嫁」という意識が強く、小十郎が興したとも言える片倉家を守ることに関しては夫より意識が強い。が、夫の主馬鹿もわかっているのでとある事件の際には家の存続より夫の願いを優先することを選択。結果事件は円満な方に解決したものの、自分の選択が事を大きくし、ある種の遺恨を残してしまったことを自覚している。そのため事件に関しては以降もう語ることはない。
基本的に働き者であり、たぶん働いていないと死んでしまう。ある意味小十郎とは似た者夫婦。ゆえに歯車が変な方向に噛みあうと夫婦で妙なことになる。その典型的で激烈な例があの事件であったのかもしれない。

人物一覧へ 目次 Home


■片倉重長(幼名・左衛門、改名前・重綱)
小十郎と蔦の息子。嫡男。二代目小十郎。
生まれる前に大事件の渦中の人物になりかけたが本人はそのことを(一定の年齢までは)知らない。が、知った後も特段父に対して嫌悪感等も持つこともないし、嫡男としてきちんと扱われているので自分の存在理由についても思い悩むこともない。
政宗曰く「蔦に似て良かった、色んな意味で」ということらしく、容姿はやや母似。というか小十郎の男臭さが蔦のやや普通な女らしさで中和されて良い感じになっているらしい。将来は美男子になると様々な人から期待される幼少期を送り実際そうなる(予定)。
性格は基本的に品行方正で、ぐれなかったのはたぶん母のおかげ。褒められると頑張る。たまに頑張りを通り越して張り切りすぎることもある模様。張り切りすぎる方向性に関しては主が政宗で烏帽子親が成実な点で推して知るべし(親父は頭が痛い)。

人物一覧へ 目次 Home


■伊達藤次郎政宗(幼名・梵天丸)
伊達家第17当主。「独眼竜」にして「奥州筆頭」。愛姫の夫。南蛮語を操る。
もともと利発な少年であったが、病によって右目を失明しそれにより母と疎遠になり一時暗い幼少期を送る。その後父のはからいにより片倉姉弟と出会い徐々に利発さを取り戻し、従兄弟の成実と遊びまわるまでに回復。が、回復の度合いを何処で間違ったのかはたまた暗い時期の反動か常時high tensionな若者に成長。それゆえただの戦馬鹿と思われがちだが内政に関しては冷静な面と天が与えた才能を見せる。
愛姫に関しては年相応よりやや幼い対応をしてしまうこともままある。が、すべて愛情の裏返しなので周囲を微笑ませるだけである。

人物一覧へ 目次 Home


■愛姫
伊達政宗の正室。いにしえの蝦夷討伐で活躍した将軍坂上田村麻呂の末裔。
「めごい(=かわいらしい)ひめ」の名の通り可愛らしく、また美しい女性である。政宗の所に嫁いできたばかりの時は、どこか自信なさげなところある娘だったが夫があのとおりアレなのと色々あったのとで段々とこちらも肝が据わった。なよやかなように見えて、筋が通らないことにはきちんと意見する度胸を見せることも。
風流を愛し、夫を愛し、家族や家臣、その妻を愛する賢婦人の器をもつ。
蔦とは政宗の家臣の妻の中では歳も近く、彼女を姉のように慕う。また侍女とは立場の違う蔦には気安い面もあるようである。
政宗に関しては政略結婚であったが無事惚れた様子。そして政宗にはかなり素直に接する。その態度は政宗との対比によってさらに周囲を微笑ませることになる。

人物一覧へ 目次 Home


■片倉喜多
政宗の養育係(主にしつけ担当)、後愛姫の侍女。小十郎の異父姉で、蔦の義姉。綱元の異母姉でもある。
若い伊達家の男たちが恐れる女性。曲がったことが大嫌い。幼少期はあるいは小十郎以上に苦労した。教養もあり、武芸にも通じる。決して怒らせてはいけない。
嫁入り前にしばいた際、意外にも何度倒しても起き上がりこぼしのように幾度も立ち上がる蔦を見て気に入り、以降本当の妹のように接する。そのため一時小十郎と口を利かなかった時期がある。ごくごく若いころに義姫に仕えていた時期がある。

人物一覧へ 目次 Home


■伊達藤五郎成実(幼名・時宗丸)
伊達政宗の一つ下の従弟。
政宗よりは家庭的にゆるい環境で育ったため、ちょっとのんびりしたところのある男だが、戦場では一歩も引かぬ武の人でもある。あまり他の人は気づいていないが、状況判断能力に優れ、意外とまめ。同年代では政宗に唯一意見できる人物ともいえる。
幼いころは政宗とともに悪戯をして二人して喜多に怒られるのが常であった。
ちなみに南蛮語に関しては、政宗の影響か周囲よりはちょっとわかるし使える。ただし発音はひらがな。

人物一覧へ 目次 Home


■鬼庭綱元
小十郎の姉・喜多の異母弟。伊達家に長く仕える家の出身。書や和歌に通じ、碁も強い。また政に特に才があるため文人と思われがちだが、武にも優れる人物。
基本鷹揚に構えており、どこかとらえどころのない性格をしている。

人物一覧へ 目次 Home


■矢内和泉重定
蔦の父で小十郎の義父(舅)。大町の検断職。輝宗が「見所がある」と言っていた人物。娘である蔦には「嫁にやったもの」として基本遠くから見守る姿勢を貫く。小十郎に対して思うところがないわけではない。しかし孫はかわいい。

人物一覧へ 目次 Home


■矢内藤兵衛信定
蔦の弟。それが縁で後に小十郎直属の家臣となる。
幼いころから蔦とは仲がよく、蔦の祝言の際には家族の中で一番泣いた。
矢内家の中では比較的小十郎寄りである(正確には「小十郎の妻の蔦の味方」)。
小十郎は喜多と自分との関係とは異なる蔦と義弟との関係に時々戸惑うことになる。ただし蔦と信定の方が仲の良い姉弟としては一般的。普通姉という生き物は弟をそこまでしばかないと小十郎が気づくのは後々の話である。

人物一覧へ 目次 Home


■佐藤兄弟
長男・定郷、次男・標郷、三男秀直の兄弟。
定郷:小十郎とわずかの歳の差しかないが、初めての直属の部下であり、信頼が厚い。何事も一歩引いた位置にいようと心掛けているが、歳の近さからか小十郎に率直に意見することもしばしば。工作活動や密偵も得意。
標郷:兄と共に仕えた。戦よりは内務のほうが得手。というより、戦では兄の技巧と弟の猪突猛進の影に隠れがち。
秀直:直情径行ギミの若武者。槍が得意。小十郎に対して、主というよりは兄が一人増えた感覚で接することも。

人物一覧へ 目次 Home

目次 Home
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -