私の影が長く伸びて 地上に黒く姿を現す
君は側に居ない
私の側には居ない
君が惹かれているのはいつだってそう
影でしか背伸びできない私なんかじゃなくて
地上でも背伸びができる 女の子

ぬるま湯に浸されて
甘いお菓子で餌付けなんて
少女漫画でよくあるパターン
どれほど学習してきたの?
どれほど知識を備えてきたの?
本当は解っていたんでしょ
けれど一緒に居たかった。


あぁ もう動かない
身体もカラダももう使えない
あぁ もう息ができない
深い深い闇に沈んでく
見え透いた結果でも
それでもそれを望んだの
貴方の側に居たかった。


一人きりの通学路 赤い赤い陽の射す夕暮れ
私 君の事考えた、
突如君が現れた。
まるで捕らえられたように 私と目があったのに
君の目に映っていたのは
紛れもなく私じゃなかった。

君の隣に居るのは
背高のっぽの女の子
悔しいけどやっぱり
輝く君にはお似合いだった
「おめでとう」祝福の一言に
私 ちゃんと笑えてましたか。

あぁ 最低なのは解ってる
けれどやっぱり、苦しいよ
あぁ 涙よどうか止まって
他人が幸せなのに泣くなんて。
貴方にとって私はおもちゃ
この日が来るのは解ってた
それでも隣に居たかった。


一通の着信 ピンクのランプ
いつもなら跳んで出た電話も
もう、忘れさせてよ
貴方のその優しさが
どれだけ私に痛いのか
どれだけ私が好きなのか
ねえ、あの時もしも
一番可愛く笑えていたのなら
どうか、どうか、
それで最後にさせてください。

あぁ もう動かない
身体もカラダももう使えない
あぁ もう息ができない
深い深い闇に沈んでく
見え透いた結果でも
それでもそれを望んだの

貴方が私を見てない事を
ずっと前から知っていた
それでも貴方が好きだった
貴方の側に居たかった。




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