独楽




「あけましておめでとうございます無惨さん」
「人間はコロコロと宗派を変え、面白いな」
「まぁ楽しければそれでいいと思いますよ」

よっと、玲が独楽を投げれば独楽はゴロンと床に転がる。ハッと無惨の笑いが部屋に消えていった。玲はムッとしながら無惨見つめると、無惨は改めて玲に下手くそと揶揄って独楽を奪い去る。
「あっ」
「良いか、私が手本を見せてやろう」

それ。と声を出して独楽を投げると独楽は勢いよく周り床と擦れ合い良からぬ音を奏でた。絶対に床から聞こえてはならない音だ。心做しか焦げ臭い。

玲が慌てて独楽を止めると床が削れていた。無惨さん?と言う玲に無惨はぷいと他所を向いた。

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