おでん
「おでんか」
「えぇ、おでんです」
寒い季節はやっぱり鍋かおでんですね。無惨さんの分もありますよ。と、玲に言われ無惨は玲が箸で掴んでいた食べかけの大根を頬張った。
「はっ!?」
「確かに温いな」
自分の分を食べてください!と、玲が少し抗議すれば無惨は、どれ詫びだ、食わせてやろう、と、宣って自身のおでんを一つ箸で摘みあげ玲に食わせてやった。
その途端赤くなる玲の顔を無惨は笑い、玲に半分食べられた具を口に含む。おでんがなくともお熱いことで。
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