「立向居、大丈夫か?」
「はい、もう大丈夫なんですけど、大事をとって寝てろって久遠監督が」


後輩、立向居が倒れた。



というのも、すべてはシュート練習の途中に起きた。

立向居もオレもゴールキーパーだから、あっちとこっちに分かれてそれぞれシュート練習しているところに、キーパー練習を兼ねてゴール前に立っていた。
いつもなら、豪炎寺とか鬼道とかはオレの方なんだけど、たまには、と入れ替えたんだ。
そしたら……



「いいんです、余所見したオレが悪いんですから」
「そうだったとしても、豪炎寺のシュートをもろに頭にくらったら……!」



よくわからないけど、余所見したらしい。
その時、ちょうど豪炎寺のシュートが……。


「でも、どうして余所見なんかしたんだ?」
「そ、それは……」



立向居は一瞬戸惑ったみたいだったけど、オレの目をじっとみつめた。




「円堂さんのゴッドキャッチに、見とれてたんです……」




その瞬間、オレは立向居に飛び付いた。
いっつも、恥ずかしいけどうれしいこと言ってくれるよなあ!




20110120



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