「綱海さん!」
「おー、立向居。お前も今から特訓か?」
「はい! 綱海さんはサーフィンですか?」
「ああ、ここの波も、いい感じだぜ。立向居も一緒にどうだ?」



綱海さんのいう、ここ。即ちライオコット島。その中でもオレ達イナズマジャパンの滞在するジャパンエリアはセントラルパークのある北側の島で閉ざされたところにあるのだが、波は結構穏やかではない。



「立向居、あれから頑張りすぎてないか?」
「はい、大丈夫です。綱海さんこそ、無理してませんか?」


綱海さんはオレの恋人だ。
勿論男同士ってこともわかっている。けれど、好きだ。

性別とか年齢とか。
オレ達には関係なかった。


「もうすぐですね、ブラジル戦」
「ああ……」


初めて出会ったのはキャラバンの時。それから宇宙人と名乗る日本人を倒したりして。今では、響木さんと円堂さんの人脈もあって、最強のライバルであるヒロトさんもイナズマジャパンの一員だし、今は日本にいるけど緑川さんも仲間だ。



円堂さんに憧れて始めたキーパー。それから歯車は廻り始めたんだと思う。


「頑張りましょうね、決勝トーナメント」
「ああ。優勝しような、立向居」
「はい!」



運命という名の歯車が。







運命だから
(オレが一番好きで一番嫌いな言葉)




20110104
立綱の日だなあと思いまして。
Title by 堕落シタ天使ノ聖ナル領域
運命だから

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