奇跡って本当にあるんだ。オレはそう思った。
オレはイタリア代表オルフェウスとして、地区予選を勝ち抜き、FFIの本戦に出場している。予選リーグはグループA。同じくヨーロッパからイギリス代表ナイツオブクィーンなど、強豪国が名を連ねる。グループBもだけど、攻略の難しそうな組み合わせだと思う。
しかし、ナイツオブクィーンのキャプテン、エドガーには地区予選の時にも出逢ったが、より綺麗になった気がする。オーラも増したし、その圧倒的なカリスマと実力でチームを率いる。初めて見た時には、随分と美しい騎士だなあと思ったりもした。いや、今でもそう思ってる。
「好きだよ、エドガー」
今はまだ、こうして隣にいるだけでいい。
エドガーを傷付けるようなことはしたくないし、何よりまだ大事にしたい。
だからキスも挨拶程度の頬や額にしかしないし、手を繋いだりハグをするだけに留めている。
背の高いエドガーと平均的な高さのオレでは、明らかな身長差ができてしまう。一応、男としては悔しいものだけど、それでもそのうち大きくなって、エドガーをすっぽり包み込んでしまえるようになると思う。そう思えば、その時が来るのが愛しく、まだこのままでもいいかなあなんて思えるようになる。
イギリスの宝、エドガー。
英国宝は、美しく、強く、そして何より清廉な騎士だ。
2010.10.10
会話めっちゃ少なめ。フィエドのつもりだったがそう見えない。
何が書きたかったのか少々、いやかなり不明。
逢えたことの奇跡