新novel | ナノ


「レームって、お給料のどれくらいを煙草につかってるの?」

「そうだな…
3分の1は確実に飛んでいってるな」

私の方を見てにやりと笑いながら煙を吐き出すレーム

「…ホントは3分の1以上飛んでってるでしょ」

「お、だんだん俺のこと分かってきたみたいだなァ、ヘッヘッヘ」

「毎日一緒に居るから大体分かるようになったよ…
好きなワインの種類とか、ほくろの位置とか、わたしの頭を撫でるタイミングとかね」


「おいおい、俺は誰の頭でも撫でるって訳じゃない
お前の頭だから撫でるんだよ」


「…こないだ雪山でバルメの頭撫でてなかったっけ?」

「アレはフォローだろ?
俺が撫でたい、と思って撫でるのは可愛い可愛いなまえチャンだけだって
ほくろの位置まで知ってるのもお前くらいだよ」


「ホントに?」


「本当本当。
もういいからこっちこい、満足するまで撫でてやるから」


「……わたしがトイレ行くから離してって言っても離してくれないくせによく言う」


「なんか言ったか?
早くしろよ」


「どっちがご主人様なんだか…」


いや、猫派かもしれない

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