聞きなれない声がした学校の裏庭の奥まった場所に桜のピンクと眩しくはためく白が見えた振り向いた男足元でせがむように鳴く鳥なんとなく近づくと咥え煙草の担任様子を伺うような鳩と桜どこのチンピラだと少し笑うと先生様だ、と誇らしげに返すありえないと首を振る私を振り切るように鳩に食パンを与えきると−誰にもいうなよと、私の頭に手を乗せて笑う花びらと通り去った夏に 秋に 冬に