新novel | ナノ
聞きなれない声がした
学校の裏庭の奥まった場所に



桜のピンクと
眩しくはためく白が
見えた



振り向いた男
足元でせがむように鳴く鳥


なんとなく近づくと


咥え煙草の担任
様子を伺うような鳩と桜


どこのチンピラだと少し笑うと


先生様だ、と誇らしげに返す


ありえないと首を振る私を振り切るように

鳩に食パンを与えきると


−誰にもいうなよ


と、
私の頭に手を乗せて



笑う花びらと通り去った


夏に  秋に  冬に

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -