新novel | ナノ


私は返信することにした


2010/06/17 12:17
From みょうじなまえ
Sub Re:


魔王様が格好よすぎて
近寄れないんです!



2010/06/17 12:19
From 冴島由紀
Sub Re:


そうかそんなにお仕置きされてーか



2010/06/17 12:21
From みょうじなまえ
Sub Re:


なぜそうなる?!



2010/06/17 12:23
From 冴島由紀
Sub Re:


アイアンクローとヘッドロックのコンビだ
楽しみにしとけ




ほ、本気でやりそうだ
思わず由紀の方を見ると
ニヤリと笑いながら鳩にパンの耳をあげている


‥‥鳩もビビって由紀から離れている


痛い方のお仕置きは勘弁だ‥
ギブギブ言っても由紀が満足するまで
絶対にやめないし‥‥



「お〜い、
パン2つゲットした!食べよ!」




少し遠くの階段から友達が私を呼んでいる
声の主に短く返事をして

おそるおそる振り返ると

怖い笑顔を浮かべながら
裏庭から去っていくところだった


私は重たい足を引きずりながら
友達の元へ向かった






−HR時


「おら!席につきやがれ!」

(機嫌悪いな‥、今日の生け贄は誰だ?)


「みょうじ、ちょーっとこっち来い」


「(きた!)は、はい‥」


「今更後悔してもおせえからな!くらえ!」


「・・・い、いたたたた!ギ、ギブギブ!」


「耐性ねえな!まだまだだ!」


「いいいいだいー!」


「っはっはっは!俺に逆らった罰だ!」


「たたたすけてええー!」



(みょうじ、ごめん!)


「もうやだー!」


教室にはこの後10分間
なまえの絶叫と冴島の高らかな笑え声のみが響き渡り続けた


...END?

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テーマ「人外ファンタジー」
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