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ココ
「えー、本日はここに宿泊ですッ!
ベッドは4つ、ちょーっと狭いしベッドも足りないが、この地域じゃ上等なホテルだ
文句は一ッ切聞きません!はい、ここまででなにか質問ある方いらっしゃいます?」


ホテルの部屋に着いた途端、ココが一気に今の状況の説明をする
質問、といってもなあ


−某国に武器を売りにきたわたしたち
ここはあまり治安がよくなく、ホテルも部屋が1つしか空いていなかったらしい
4人部屋に11人、ちょっとどころではなくかなり狭いです
それに4人部屋なのにベッドが4つにソファが一つ、デーンと置いてあるだけで部屋の区切りがないなんて…


…まあ屋根があるだけマシか


考えることはみんな同じらしく、文句をいう人も嫌な顔をする人もいなかった
ただ、提案と質問が飛び出した


アール
「お嬢!ベッドは2人で一つを使おう!」


ワイリ
「ココさん、見張り誰にしますか?」


ココ
「見張りは…、今日体力を消耗した人は言って、休みにするから」


アールの提案は後回しにし、まず見張り当番を決めるべくココは話を進める
今日は武器を売るだけで戦闘はなかったからかココの質問に名乗り出る人はいなかった



ココ
「うん、居ないね
んじゃ、どうしようか

…昨日の夜は確かトージョとルツ、それにアールとレームが当番だったね」


うーんと考え出すココにマオとウゴ、それにワイリとヨナが手を挙げた


マオ
「ココさん、私は当番でいいですよ」


ウゴ
「あ、自分もですお嬢」



ヨナ「僕も見張りでいい」


ワイリ
「私もです、お嬢」



ココ
「よし!ではマオとウゴは今から午前3時までね!
そのあと午前8時まではヨナとワイリ、頼んだよ!

…そして問題のベッドの件だが」


バルメ
「ココ!私と同じベッドにしましょう!」


ココ
「うーん、なまえ、女同士じゃなくっても平気?」


「うん、平気だよ」


ココ
「そうか!ではバルメと私が同じベッドね
なまえは誰と一緒のベッドがいい?」



「え、選ばせてくれるの?」


ココ
「もちろんだ!なまえと同じベッドなんて、
男共はみんな大喜びだからな!」


ルツ
「お、おいおいお嬢!
俺は別にそんなんじゃ!」


トージョ
「お、耳まで真っ赤になってる」


ルツ
「うるせートージョ!」


アール
「なあなまえ、俺と一緒のベッドにしようぜ
きっと楽しい夜になる」


レーム
「おいおい楽しい夜も何もおんなじ部屋ン中じゃあ何もできねえよ
っつーかするな、みんな睡眠不足になるから」



バルメ
「そうですよトージョ!なまえとココに何かしたら即切りますからね!」


アール
「なあんだよ、ただ一緒に寝るだけじゃつまんねえじゃんよ」


ココ
「あああ!もう!みんな黙って!
このままじゃ朝まで決まんないよ!

なまえ、決めて!」



「え、えっとじゃあ…」


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