彼はいつも身体中を愛撫する
やめて、と言っても一切やめてくれない
「俺が満足しねえんだ」
「おねが‥い‥」
「駄目だ」
「ふ、ぅっ‥」
背中から足の裏まで舐められる
ぞくぞくと背筋から甘い疼きが昇る
それでも足りないと言うように何度も落とされるキスにもう失神しそうだ
「‥こら、泣くなよ」
生理的に零れる涙をペロリとすくいあげそのまま目にキスされる
「あ!‥だめ‥‥」
「お前の全部を愛してやる」
卑猥な音をたてて眼球にまで丁寧に愛撫していく由紀
ああ、痛くて気持ちいい
びくびくと震える私に嬉しそうに笑う由紀
「目玉で感じるなんて相当変態だな」
「へんたいはどっち‥!」
「ばか、愛があればどんなとこだって舐めるもんだ」
「ふっ、普通目まで舐めないよっ!」
「いいから素直に感じてろ」
ぼやける視界の中でまた由紀が笑った