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「まっさおっかさーん!!」

休憩中の征陸さんは自販機の前に居た
非番のわたしは他の課に遊びにきていたのだけど
廊下を通る彼を見つけて急いで追いかけた次第


「おお、なまえか
またお前は非番だってのに遊びにきてたのか」

「だって誰かと一緒にいないと犯罪係数あがっちゃうんだもん」

「ああ、そうだったな」

大変なこったとわたしの頭を撫でる征陸さん

「また子守か、とっつあん」


振り返るとコーヒーを買いにきたのかコウちゃん登場
そんなとこだと笑いながら手をひっこめる征陸さんに代わるようにコウちゃんがわたしの頭をボンボンと軽く叩く


「子守って!子守ってなにコウちゃん!」

自販機のボタンを押すコウちゃんに抗議するけど
みたままだろと冷静に返されてしまった


「わたしだってハタチ超えてるんですからね!
朱ちゃんより年上だからね!
もう立派に征陸さんの彼女務めてるからね!」


「おいおい、いつからお前は俺の女になったんだ」


「わたしは生まれたときから征陸さんの彼女です」


「おい、ギノに聞かれたら殺されるぞ」


「いいんです、恋愛に障害はつきものです!」


「もう好きにしろ」

溜息をわざとらしく残してコウちゃんは行ってしまった
なんなんだもう失礼なやつめ


「なまえちゃんよ、なんで俺なんだ?
コウのほうが歳も近いしなにより仲がいいだろう」


「なに言ってるんですか
征陸さん以外の誰を選べっていうんですか征陸さん大好きです」


「…お前も変わってるなぁ…」



征陸さん大好きっことひらひら避ける征陸さんの図

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