新novel | ナノ
今日は久しぶりにレームと2人、休みをもらってドライブデート
テンション上がりっぱなしの私は車に乗り込んでからずっとレームにちょっかい出している


「ねーレーム」


「なんだ?」


「ちゅーしていい?ちゅー!」


「駄目。」


「なんで!」


「見りゃ分かんだろ、運転中だ」


「でもデート中でもありますよ!」


「事故ってもいいならしてやる」


「…じゃ、じゃあ赤信号のときにして!」


「駄目。」


「なんで!」


「通行人やらに見られんだろうが」


「…じゃ、じゃあコインパーキングに止めよう!そうしよう!」


「それじゃドライブの意味がねーだろうが」


「じゃーどこでキスすんの!」


「ハァ、なまえちゃんよ、もちっと落ち着いて助手席に座ってられねえのか?」


「無理です!レームの隣りなんて興奮しまくりです!ココの隣りにいるときのアネゴと同じです!」


「…、そりゃ重症だな」


「だって久々のデートなんだよ、レームは嬉しくないの?」


「わーかったよ、ちょっと待ってろ」


そういうとレームは人通りの少ない裏路地へと車を走らせる


「わお!やっときた!キスだ!ちゅーだ!」


「…お前はまったく…」


煙草をふかしながらいつもの様ににやりと笑うレーム
なにしてもかっこいいなあ、この人


「なまえ」


「なに?」


裏路地に入りきったところでレームは急にわたしの頭を優しく引き寄せ
深いキスをする


「れ、レームさんいきなりすごくありませんか…、」


「2人で出掛けられるの、嬉しいのはお前だけじゃねえって事だよ」


「そ、それって」


「もう黙れ」


そういうとレームは深いキスをまた繰り返す
息が続かなくなりそうなわたしに可笑しそうに笑いながらキスを続ける

そろそろ限界なわたしはレームの胸を軽く叩く
するとレームはまた可笑しそうにわたしから離れる



「満足しましたか、お嬢さん?」


「ま、満足通り越してなんだかよく分からなくなってきました…。」


「そりゃ駄目だな、もっかいしとくか」


「も、もういいです!ありがとうございました!」


「ヘッヘヘ、そーかい
さ、ドライブ再開するか」


「は、はい」


「よし、じゃ路地出るぞ」


「は、はい」


すっかり大人しくなったわたしと上機嫌なレーム
ドライブはまだまだ続くのです

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