新novel | ナノ
「仕事に行きたくない」


「おやおやどうしたんだい
お兄さんが話を聞いてあげよう

今日はなんのお仕事なの?」


「雑誌の撮影
あのカメラマンやだ」


「どんなとこが?」


「なんか体触ってくる」


「え!!
それはダメだなぁ
ぼくちんの大切な可愛い可愛いなまえちゃんに触っちゃあ」


「だったらついてきてよ」


「……んー、ついていきたいのは山々なんだけど、
ぼくちんも13時からお仕事なのよねん」


「じゃあらんらん釣るからいい」


「つ、釣る?!」


「肉を奢る」


「んんー…
確かにらんらん今日はオフって言ってたけど、
らんらんにナイト役取られちゃうのもイヤだなぁ」


「じゃあどうしろと」


「お仕事終わったらそっちに行くよ
それまで耐えられる?」

「……ん」


「うん!偉い!
さすがはぼくのマイガール!」


「んじゃ行ってくる」


「あれ?もうそんな時間?
じゃあ行ってらっしゃいのちゅーを!!」


「はいはい、…行ってきます」


「行ってらっしゃーい!
気を付けてねん」





「…あれ?寿くん
今日撮影入ってたっけ?」


「ああどうも!
いや、今日は後輩ちゃんの様子を観察しに来たんですよー」


「そっかぁ
なまえちゃん、今日も頑張ってるよー」


「そうですか!
流石ぼくの後輩ちゃん!」


「あはは、寿くん相変わらずだね」


「…寿パイセンちーす」


「あっなまえちゃん!
お疲れちゃーん
どうどう?撮影、順調?」


「まあまあかな
てゆーか寿パイセンなんでこんなとこいんの?(建前建前…)」


「ん?ああ、今日は可愛い後輩ちゃんの様子見に来たんだよん!
最近なんだか元気なさげだったからさ!(うわお、しらじらすぅい!)」


「元気だよ、なんも問題ない(うるさいな殴るよ)」


「そっか!それならいんだけどさ!(なまえちゃん!手のこぶししまってしまって!)」


「あ、なまえちゃん、もう上がっていいって監督が」


「え?いいんですか?」


「うん、いい絵が撮れたからもういいってさ!
お疲れさま!」


「お疲れ様です」


「あらら、ナイト、一歩遅かったかな
ごめんね、なまえちゃん」


「んーん、来てくれて嬉しい
…帰ろ」


「うん!
今日はぼくちんの部屋おいでよ!
トッキーもおとやんも居るけどねん!」


「え、やだ」


「なんで即答?!」


「どうせ2人の前でちゅーしたり色々するじゃん」


「いいじゃんか!
ぼくだってかんわいい彼女を見せびらかしたいんだよ!!」


「ちょ、うるさいよ
分かった行くから」


「ぃやったー!!
なまえちゃん落としたー!」


「声が大きいよ奈落の底に落とそうか?ん?」


「なまえちゃんコワーイ、れいちゃん震えるー」


「もういいやめんどくさい
帰る」


「あ、ぼくちんも帰るー」


「はあ」





「あっ、お帰りれいちゃん!
…となまえ!」


「ただいマーッチョッチョ!」


「…お邪魔します」


「お疲れ様です」


「お疲れちゃん!
なになにトッキー、なんかお顔が疲れてるよ?だいじょぶ?」


「これから始まるお二人の様子を想像して疲れただけです
お気になさらず」


「えー、そんな期待されたら見せつけずにいられないなーっ」


「期待していません」


「トキヤ、落ち着いて落ち着いて!」


「ごめんね、一ノ瀬くん
わたしすぐ帰るから」


「えーっ!なまえちゃん帰っちゃうの!」


「帰るよ、迷惑かけられないし
わたしも疲れたし」


「そっかぁ
じゃあ部屋まで送るよん!」


「ありがと、じゃあおやすみ、一ノ瀬くん、音也くん」


「うん!おやすみー!」


「おやすみなさい」





「あー、今日もなまえちゃんと一緒におねんねしたかったなー」


「…なんで成人男性なのに、おねんねってセリフに違和感がないの」


「ぼくが可愛いからかな」


「自分で言うな
つーか可愛くない」


「ドイヒー!
って、もう部屋だね…」


「…うん
…ね、また明日も、会いにきてね」


「モチのロン!!
てゆーかなまえちゃんに会えなかったらぼく死んじゃう!」


「んな大げさな」


「とか言ってー、まんざらでもないくせにー」


「うるさい、ほっぺつんつんしないで」


「メンゴメンゴー
んじゃ、また明日ねマイガール」


「…ん、おやすみ」


「おやすみ」






ぐだぐだでごめんなさい
ぼくが可愛いからかなって真顔で言わせたかっただけですごめんなさい

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