新novel | ナノ

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パーパの強制的決定により、アルカナファミリー全員仮装することが決まった

みんな思い思いの仮装でいつも通りの仕事をこなしている

ジョーリィはといえば相変わらず実験室に籠っているわけです

…吸血鬼の格好、で


「ねえ、ジョーリィ
構って」

ジョーリィの首元に顔を埋め甘えてみる
すりすりするとくすぐったそうに頭をふりふりした可愛い

「邪魔だ、咬みつくぞ」

ニヒルな笑みを浮かべてこちらを向くジョーリィ

「咬まれてもいいから構って」


「…ならば」

ぐいと腰を引かれジョーリィの上に乗せられる

「ったい!!」

割と本気で咬まれたらしい

本気で咬まなくてもいいじゃんの気持ちを込めてジョーリィを睨んでみる

ジョーリィはそんな私の視線など微塵も気にせず
私の首元のぷつっと膨らんだ血をぺろりと舐めた

「ふむ、悪くない味だ」

「なに満足そうにしてるの!
ってゆうか血、垂れてない?!服についちゃう!」


ジョーリィは無言で私のシャツを乱暴に脱がした

「ちょっとっ、待って!」
慌てて胸元を隠す私にジョーリィは心底楽しそうにくつくつと笑っている

血が背中まで垂れてしまっているようだ
その血をジョーリィは跪くようにして下からベロリベロリと舐め始めた


「っや、も、いいっから!自分で拭くっからっ」

「クックック…血を舐めとっているだけで感じるとは
調教した甲斐があったな」


未だ溢れ出す血、傷口をしゃぶりついてくるジョーリィ

「んん、いやっ!いたっ」

「もっと鳴け」

激しくなる吸いつきに堪えられなくなりそう

「いい、いたっい、あぁ、いたっぁ」

「痛みすら快感になるなど、淫乱だな」

耳元で囁くように言われると立っていられなくなる
思わず私の腰に回ったジョーリィの腕に掴まる

意地悪なジョーリィは傷口をわざと優しく舐め
首筋までも優しく舐めてくる

「これくらいでここまでビクビクと反応しているようでは続きは出来ないな」

「や!いや…、じょーり…」

「続きがしたいのですか?お嬢様?」

「し、したい…」


「クックック、まったくお前は…最高の女だ」

ジョーリィは私を抱きかかえ寝室へ向かった

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