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金貨の幹部補佐としての仕事中、ふと自室の外に気配を感じる
たぶんデビトだろう

そして物音一つ立てずに私の部屋に侵入して私を急に抱きしめる
簡単に予測がつく彼の行動に思わず笑ってしまう


「なんだァ、随分楽しそうじゃねェか」


「ふふ、なんでもないよ」


「んだァ隠し事はなしだろ」


「デビトの事考えてただけだよ」


予想通り私に絡みつくデビトの腕を離して
デビトと向き合うとデビトは顔を背けてベッドに腰掛けた


「ねえデビト、私この書類ダンテのところへもっていくからいい子でお留守番しててね?」


「んだ、そのオコサマ扱いは」


不服そうに睨むデビトの頭を撫でて

「いい?部屋の物勝手にいじっちゃだめだからね?」

と言いくるめた


そして部屋を出てダンテに書類を出して、部屋に戻る


ドアを開けるとベッドで寝息をたてているデビト
ちゃんといい子で寝てるじゃん偉い偉い


シャワーを浴びて髪をタオルドライする

そして二人で寝るにはちょっと狭いベッドへデビトを起こさないように忍び込む

デビトは「んん…。」と呻っただけで起きてはいないようだ

デビトに背を向けて寝る
…ようとしたら腰に手を回され頭のにおいを嗅がれた


「んーいいにおい、たまんねェなァ」


「起きてたんですかデビトさん」


「いーや、うとうとしてただけだ
つーかなんで背を向けて寝ようとしてんだァ?」


「後ろにデビトがいると安心するんだもん」


「こっちむいたって俺がいるんだからよォ、
こっち向けよ」


「…しょうがないなあ」


「なあなまえのにおいかいだらヤリたくなってきた
相手してくんねェ?」


ニヤリと笑うデビトをかわし寝る体制に入る


「今日は私女の子の日だから一緒におねんねしようね?」


「ったく、おめェには敵わねえよ」

クスクスと笑い合って寝た日



誰にも従わないデビトがなまえさんに骨抜きで従っちゃう話

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