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パーチェ、パーチェ
大好きなパーチェ
でも、私はどうやら好きな人には冷たくしてしまうタイプの人間のようです

パーチェの耳を思い切り引っ張ってみたり
回し蹴りをくらわせてみたり

でもパーチェはいつでも笑顔で私の攻撃を全て受け止める
ああ、私はパーチェのあの笑顔にはとっても弱いみたいです。


「あれ、考えごと?手、止まってるよ〜?」


「あ、うん、ちょっと考え事してた…。
ってコラパーチェ!報告書で手を拭かない!」


「あ、あー。…えへへ、またやっちゃった」


「またやっちゃったじゃない!」


「いいいたた!ちょ、耳ちぎれるって!このくらいで勘弁して〜、俺の女神!」


「調子いいことばっかいって!食べながら仕事しないでよね!」


「はーい、、」


・・・・


「で、なんで報告書書くのに私を後ろから抱きしめたままなの?」


「なまえが側にいたほうが捗るし、いい匂いするし!」


「いや、効率は悪いと思うよ、だから離れて」


「いーやーだーよ!なまえだーいーすーきー!」


「もう分かったから、ほらここは棍棒の待機所なんだから。
部下が気まずいでしょうが」


「だーいじょうぶ大丈夫!…んー。。ね、なまえ?」


「なによ」


「なまえって香水、前はつけてたよね?」


「う、うん付けてたけど…。なんで?」


「最近はなまえ本来の匂いしかしないから嬉しいなー、と思ってさ
…あれ、もしかして俺のために香水つけるのやめたの?」


「んなわきゃないでしょ!この自意識過剰男!阿呆!鳥頭!」


「かーわいいなー、俺が香水苦手って知ったら付けるのやめるなんて!
いやー、もうこれは俺のお嫁さんにするほかないね!」


「勝手に言ってろ無駄眼鏡!私巡回いってくる!」


「あ、じゃあ俺も行くー!」


「アンタは書類の整理してて!」


「ダメダメ!可愛いハニーに変な虫がついたら大変だし!
俺がなまえの側をまとわりついてあげるよ!」


「……じゃあ、一生まとわりついてて、死んでもまとわりついて」


「もっちろーん!なまえの周りぐるぐるまわっちゃうよ!」


あなたがいなくなったあとに咲く花の色を私は知らない

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