シャワーを浴び終え、タオルを頭に乗せ軽くふき、みんなのいる部屋に出る
ソファにはルツとレームとトージョが座ってる
何気なくルツの隣に座り、テーブルに置かれている雑誌を手に取る
「こらなまえ、頭はちゃんと拭けっていつも言ってんだろ?
風邪ひくぞ」
わしわしと頭を拭いてくれるルツ
妹からみてもとってもいい兄貴だ
レームの方をちらりと見てみると
先ほどと変わらず新聞を読んでる
あ、そっか
レームの隣にいってレームに頭拭いてもらおう
「ルツ、ありがとう
もういい」
「え、お前まだ乾いてねーぞ」
「…ん」
戸惑うルツを置いてレームのひざに無理やり乗る
「ンだ、大人しくルツに頭拭かれてろ
俺は新聞が読んでんだぞ」
「いや、レーム拭いて」
「我儘なお嬢サンだなァ
…ったく」
ブツブツと文句を言いながらも頭を拭いてくれるレーム
…少し痛いけど
「…なまえにフラれた…」
「ダッハッハ!ルツ涙目!ハハハ!」
…ルツには少し悪いことしたかな
いい加減に手加減