新novel | ナノ

只今船内で拉致されています
犯人は勿論レーム

抱き上げられて大浴場へ拉致&連行されております



「先入ってるからなー」


呆然とするわたしを置いてさっさと浴場内に行ってしまうレーム
脱衣所にはタオル・アメニティ完備されているけど

わたしの着替えは持ってきていないのです
…なぜか洗濯し立てのレームのTシャツが2枚置いてあります

そうですか、そういうことなんですね


こうしていても仕方ないのでタオルを巻きつけ出陣します
うう!でも恥ずかしい!


「お、きたか
ホラ、ここ来い」


イスに座ってシャワーを浴びてるレームさん
彼が言うには「俺のところへ来て俺の太股の上に座れ」と


従いますよ、わたしには拒否権がないみたいですから

「よしよし、イイコだ
体洗ってやるよ」

レームの筋肉質な足の上に座ると頭を優しく撫でられる
そして壁に掛けたままのシャワーのノブを回す


「ちょ、ちょレーム!いいです洗うくらい自分で出来るから!」


「ここ数日キスしかしてねえだろ?
俺はもう限界なんだヨ、分かるか?
だから体洗うくらいさせろよ、な」


「も、恥ずかしぃっ」


「いいから俺に体預けてろ
大人しくしてたら隅々まで綺麗にしてやるから」


「ううぅ…」


笑いながらわたしの頭にキスを一つ落とすとタオルの上から石鹸をこすりつける
そして腰、お腹と洗う


「っふふ、くすぐったいっ」


「ンー、可愛い可愛い」


わたしの耳に甘噛みしたあと、スルリと手が胸に伸びる


「や、そこはいいっ」


「駄目だ、全部綺麗にしなきゃ意味ねーだろ?」


「もー、レーム今日イジワル」


「いじめられるのが好きなカワイコチャンのくせに何言ってる
タオルはずして直で洗ってもいいんだぜ?」



「そ、それは勘弁してくださいい!」


「なにを今更恥ずかしがる事ねえだろ、ヘッヘ」


「今更でもなんでも恥ずかしいものは恥ずかしいんです!
あとは自分で洗います!」


「コラコラ、逃げるなよ
暴れるとタオル肌蹴るぞ」


「そんな、レームがっ
って、あ!」


「ホレ、いわんこっちゃない
ヘッヘッヘ」


レームから逃げようと抵抗したらタオルが取れてしまいました
しかもそのタオルはレームが遠くに放ってしまったのであります



「ちょっと!レーム!」


「ほら、まだ洗い終わってねえんだから座っとけ
…にしても柔らかいなーなまえ」


「うう、うるさい!
洗うなら早くしてくださいっ!」


「ヘェヘェ」


「ひぁっ?!」


「お、いい反応
それにいい形」


「きゅ、急に胸触らないでっ」


「なまえチャンが早く終わらせろっつったからだろ?
ホラ、次は首」


「な、なんだか触り方がヤラシイ気がするんですがっ?!」


「気のせいキノセイ、次は背中」


「っん、ん」


「コラ、あんまり可愛い声出してっと襲うぞ」


「レ、レームが悪いんじゃんっ、ひぁっ」


「ハアー、ホント可愛すぎて困るヨ、おじさん」


「もっ、ばかレーム!」


「よし次は足だな」


「ちょっとレーム!なにさりげなく撫でてるんですか!
洗ってないじゃないですか!」


「だってたまんねー足があったらそりゃ撫でるだろ」


「なんなんですかこの変態は!」


「お前も変態だしちょうどいいじゃねえか」


「なにが調度いいんですか!もう!」


「はいはい洗います、洗いますよ」


「早くっお願いしますねっ…んんっ」


「次は足の平」


「ひゃはっ!そこ、だめっ!」


「弱点だもんな、ここ」


「そ、んな丁寧に洗わなくていいっ、ぁあっ」


「洗ってるだけでンな感じるなよ、俺だって辛いんだぜ
この生殺し状態」


「じゃ、じゃあもう離してっ」


「…んー、そうだな
とりあえず後は頭だけ洗ってやるよ」


「あ、あれ意外とあっさり引くんですね?」


「お楽しみはまだまだたっぷりあるからな、ヘッヘッヘ」


「ちょっとレーム何を」


「オラ、頭洗うぞー」


「ぶはっ!いきなりシャワー掛けないでください!」


「はいはいごめんなさいごめんなさい
シャンプーしてるとき寝てもいいぞー」

「ね、寝ませんよ!」







「ほら、終わったぞ」


「っは、あ、ありがとうございます・・・!」


「やっぱり寝てたろ?」


「い、いやいや!ウトウトしてただけで寝てはないです!」


「そうかね、ヘッヘ
じゃ、俺は自分洗うから後は適当にやっとけ」


「は、はい」


ジャバジャバと頭を洗い始めるレーム
うう、かっこいい…

ってわたしも顔とか洗わなきゃ!
そして早く湯船に入ってしまいたい!




‐なんとか全て洗い終え湯船に浸かる

レームは体をシャワーで流してる
もう洗い終わるみたい


「船の湯船はどうかね、なまえチャン」


「あ、えっと気持ちいいです」


「ヘッヘ、そうか」


そう答えると腰のタオルを外し湯船に入ってくるレーム

い、一瞬見えてしまった…!


「なーに顔赤くしてんだヨ、ヘッヘ」


「べ、別になにも!って、なんで後ろから抱きしめてるんですか!」


「なまえチャンがもち肌であまりにも気持ちいいから抱きしめてマース」


「わー!もう!放してください!」


「お断りシマース」


バシャバシャと抵抗するわたしを優しく押さえつけ抱き寄せるレーム
そしてまたしても太股の上に乗せられる


「隅々までお前を愛してやるから、お前はそのまま俺についてこい
いいな?」


「きゅ、急になんですか、」


「いいな」


「は、はい…、」


「よし、イイコイイコ」


「レ、レーム?」


「ん?なんだ?」


「…すき、です」


「…ン、ありがとよヘッヘヘ」






「で、やっぱりレームのTシャツを着るのはいいんですけど
…下着がないんですが!」


「いらねーだろ?どうせまた後で脱いじまうんだから」


「…もう、好きにしてください」





わたしのリモコンは彼が所有しています

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