新novel | ナノ


ルツ
俺は妹と割と仲がいい
割とというかかなりって言った方が正しいか

少し前までは2人で1つのソファ使ったり、俺のTシャツをなまえに貸してやったりしていた
その仲の良さが永遠に続くと俺は思っていた

でも最近、状況が変わってきたんだ


アール
「あれ、ルツ
お前なまえと一緒じゃねえの?」


ルツ
「いや、なまえはレームのおっさんとこ」


アール
「またか
なんだ兄ちゃん寂しそうだな!ハハハ!」


ルツ
「んだよアール!喧嘩売ってんのか!
別に寂しくなんかねえよ!」


アール
「まあそうカリカリすんなよ
…しかしホントレームのおっさんに懐いてるよな、なまえ」


ルツ
「…まあな
そんだけ好きなんだろ
…前は俺がTシャツ貸してやってたのに今はレームのおっさんの借りてるしよ…」


アール
「あ、それ俺も見たぜ
おっさんのTシャツの匂い嗅ぎまくってたな、なまえ
…おっさんもおっさんでなまえにめちゃくちゃ甘いよな」


ルツ
「そういや俺こないだ見ちまったんだよ
…おっさんがなまえに”おてあげ”ポーズしてた」


アール
「マジで?!
それどういう状況よ?!」


ルツ
「2人とも笑ってたけどよ、なんつーかなまえには勝てないらしいぜ、レームのおっさん」


アール
「はー、あのバケモノ級の傭兵がねえ…
しかし、なんでおっさんなんだろうな
こんな二枚目がココにいんのになー」


ルツ
「兵としてはそりゃすげえけどな、おっさん
ってかアールに渡すぐらいならおっさんに渡すわ、うん」


アール
「ああ?!
そりゃどういう意味だよ、このケツ野郎!」


ルツ
「ンだと!この女好き!」


アール
「へっ!モテないからって僻むなよ、ケツ君!」


ルツ
「いやいや、俺だって結構イケるぜ?
なんなら勝負するか?」


アール
「おいおいお前とじゃ勝負にすらならねえよ」


ルツ
「言ったな?
後で吠え面かくなよ!」


アール
「お前こそな!」


ヨナ
「…また喧嘩?」


ルツ
「おっヨナ!
お前も来るか?ぼいんぼいんのお姉ちゃん捕まえてやるよ!」


ヨナ
「…興味ない」


アール
「いや、ヨナには審判やってもらう!
ついて来い!」


ヨナ
「なんで巻き込まれなきゃいけないんだ…」


ルツ
「ヨッシャー!アネゴ級のおっぱい捕まえるぞー!」




ココ
「あれ、ヨナは?」


レーム
「見張りじゃねえの?」


ワイリ
「あ、ヨナ君ならさっきアールとルツと出掛けましたよ
なんでもナンパしに行くとか」


ココ
「なにー!あの馬鹿2人め!
連れ戻しにいくぞ!」


トージョ
「はー、俺も行きたかったなー、ナンパ」


レーム
「やれやれ…」



兄の祝福と不愉快

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