新novel | ナノ
今回のお仕事は海を渡って武器を売りました
次のお仕事まで若干の余裕があります

と、いうことでやって参りました無人島!

眼鏡、ケツ、酒と女大好きの3バカトリオは”ヨナ坊投げ”ではなく
”ヨナ坊”埋めをやっております

ヨナは砂浜から顔だけを出して体は全て埋まってます
楽しそうに埋まってはいるけど、何故楽しそうかつ嬉しそうなのかはわたしには分かりません


噂のマイダーリン、レームさんは持参したビーチベッドに寝そべりながら煙草を吸ってます
…大体いつもこうですけどね、でもねそれじゃ


「わたしがつまらないんですよ!分かりますか!アネゴ!」


「はあ、まあなまえがつまらないというならそうなんでしょう」


パラソルの下で日焼け止めを塗るアネゴに愚痴ってみるが当のアネゴはあまり興味がないように返事をする
ココに夢中だもんね、アネゴ


しょうがない、こういうときは直接本人に直談判しましょう


「レーム!」


「んー?ンだよなまえ
海、入らねェのか?」


レームさんが寝そべるビーチベッドに腰掛ける、ちょうどレームさんの腰の横辺りに。
そんなわたしを気にする様子もなくレームさんは煙草を吸ってる


「レームが入らないんじゃ、楽しくないもん」


「俺はもうしばらくここで寝てるぞ
暇なら酒でも飲んでろ」


ホレ、とビールの缶を渡される
…これ飲みきったら一緒に遊んでくれるかな


ごくごくと一気にいくわたしを慌てて止めるようにビールを持つ手をやんわりと掴まれた

「こらこら、ゆっくり飲めゆっくり
倒れてもしらねーぞ」


「倒れたら介抱してついでに人工呼吸してください」


「断る」


「なんでですか!」


「アール辺りが喜んでしてくれるだろうよ、ヘッヘヘ」


「ちょっと!可愛い彼女が他の男に人工呼吸されてもいいんですか!」


「タダの人工呼吸だろ?」


「いや、それはそうですけど…。
もういいです!アールになまえチャン投げしてもらうから!」


「ったく、しょうがねえな」


拗ねた演技をするわたしを笑いながら止めるレーム
レームの腕に掴まり、ビーチベッドに座るレームの上に座る形で抱き寄せられてしまいました


「ちょ、ちょレーム!」


「なんだよ、テレんなよこれくらいで」


「いや!照れますってこれ!」


「お前は絡んでくるくせにこうされるとすぐテレるな、おかしなヤツだ
ヘッヘッヘ」


「じゃ、じゃあせめてタオルとかかけさせてください!」


「隠すなよ、折角いい体持ってンだからヨ
そういうのは見せときゃいいんだよ」


「恥ずかしいものは恥ずかしいです!」


「あー、分かったよ
しょうがないヤツだよホント」



諦めたように煙草を消すレーム、だけど口元はニヤリと笑ってる
…い、嫌な予感がする


「や、やっぱりぃぃ!」


「よっと、こら暴れるな」


ヘッヘヘと笑いながら私をさくっと持ち上げるレームさん
どうやら海へ向かってるようです


「降ろしてくださいレームさん!」


「お断り〜」


「なにをなさるおつもりですか!」


「お前、こないだヨナ坊投げ楽しそうって言ってたじゃねえか」


「え、え、言いましたけど
まさか」


「鼻で息するなよ、そらっ」


海にザブザブと入ったレームさんに見事に吹っ飛ばされました
あれ、ちょっと楽しいかも


「ぶはー!」


「ヘッヘッヘ、よく飛んだな!」


ほら、と浮き輪を頭の方へ投げてくれたお陰で足がつかなそうだったけど溺れずに済んだ
あ、あれ、でも…
なんか違和感が


「あ、あー!」


「ん?どうした」


「ちょっとまった!それ以上近づかないでください!」


こちらに泳いでくるレームを必死で制止する
と、レームの目の前に白の布が!


「あー、なるほどな
そういうことか」


「あ!わたしの水着!返してください!」


そう、レームに投げられた拍子にビキニが取れてしまったのです
その上レームにビキニをとられてしまいました


「それないと海からあがれませんよ!」


「それなら俺が隠してやる」


浮き輪に掴まりながら片手で胸を隠すわたしの手を解いて直接レームがわたしの胸を押さえる

「待った!まった!レーム!」
「なんだよ、暇そうにしてたから遊んでやってるってのに
ヘッヘヘ」


「レームさんは楽しそうですけどね、わたしは一人で緊急事態なんですよ!」


「お前のピンチはいつも俺がなんとかしてるだろ?」


「今回はレームさんが原因ですけどね!」


「まァいいじゃねえか
今は楽しもうぜ」


「この状態でなにを楽しめっていうんですか!」


「はいはい可愛い可愛い」

言いながらわたしのこめかみにキスするレームさん
…この人には敵わないです


「…キスするならちゃんとしてください」


「…ヘッヘ、お前にゃ敵わないよ」


「それはわたしの台詞です」


「いい女だよ、お前は」


「ほっとくとどっか飛んでっちゃいますからね」


「有り得ねえな、お前は必ず俺の傍にいるだろ
…離したこともないしな」


「レーム、だいすき」


「ヘッヘ、ありがとよ」





トージョ
「あの2人、いいよなあ…、」


ルツ
「なんだよトージョ、いつもなら”あの2人猛烈にうぜえ!”って言ってんのに」


アール
「まあそんなセンチメンタル的感情にもなるだろ、あんな幸せそうな2人見てりゃ」


ルツ
「…そうだな、ってゆうかなまえのビキニはいつ返してやるんだろうな」


アール
「…まあレームのおっさんが飽きるまでは返してもらえそうにないな」


「レ、レーム
そろそろ水着返してください」


「ンー、よし俺が着させてやる」


「い、いいですってば!」


溺愛中だから邪魔するな、



20000hit記念&リクエスト作品

ありがとうございました! 2012/0706

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