こんな日でも



「寒いー」

「ん?」

隣にいる蔵にさーむーいと連呼するあたし
あ、何か鬱陶しいな
自分の言動に悪態を吐いた
けど、寒いのは本当

「春なのになんで今日こんな寒いのさ」

「はは、せやな」
真帆さっきからそればっかりやな

苦笑いしながらもあたしの言葉に返答してくれる蔵は優しいと思う

「そういや」

「ん?」

何か思い出したようだ

「今日低温注意報出とったな」
特に朝は冷えるらしいで

そう言えばあたしも見たな
確か春なのに最低気温が1度日中は14度とか
だから朝は必然的に寒くなる

頭では分かってるけど

「むーっ」

そうだとしても寒い寒すぎる
氷点下じゃないだけまだましだけどさ
ヘタしたら雪降ってたんじゃない?

気付くとあたしたちの足は止まっていた

「く、蔵?」

どうしたの?と聞く暇もなく伸びてきた手

「寒いんやったらこうすればええやろ?」

さっとあたしの左手を握って
なぁっ、と女子顔負けの綺麗な笑顔を向けてくれた
あたたかい

「ありがとう蔵」

「おん」

「それでね」

こんな日でも

(好きだと思えるのは君が隣にいてくれるから)
(蔵大好き)
(俺も好きやで真帆)





あとがき

1000番をお踏みになった篠宮真帆様へ

遅くなってすみません!!

いかがでしたか?
リクエスト通り甘くなってますかね?←
夏実がイメージする蔵はこんなかんじです(笑)←

気付いたら名前変換が少なすぎて;


書き直しokです。気軽に言ってくださいね!

この小説は篠宮真帆様のみお持ち帰りokです。

キリリクありがとうございました!

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