７
『―――…僕も父上みたいに強くなれるかな…』
『何言ってるの！
なるんだよ弥三郎は！
あと三年ぐらいしたら敵を一杯倒すんだから！』
『…三年じゃ、…無理だよ』
『……』
『……』
『…ふぅ』
『……』
『…んーと、じゃあ、』
―――ぎゅっ、
『！』
『私の手と』
弥三郎の手
『繋いだらね、指10本でしょ?』
『…うん』
―――ﾋﾗｯ…
あ…
桜…―――
『…！弥三郎』
『？』
決めたよ
『この木』
大きい木
『この桜の花が…』
ﾋﾗｯ…
『10回咲いたら』
―――ﾌﾜｯ､
『弥三郎がね、珱をお嫁さんにする
…合い言葉は』
紫桜の簪―――…
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