「――――――あ、ありが…と」






自分でも意味が分からなかった






何故助ける形をとってしまった?






「女」






貴様など知らぬのに






「貴様も早々と消え失せよ。
我の目の届かぬ所にな」







殺す事は出来なかった






「次会った時は容赦せぬ」






なら、此処で消せば良い






何故






消せぬ―――…。





―――





気付くのが遅れた。
女に前に出られていた。
はっとし、やっと輪刀を差し向ける。

我の行く手を阻むこの女に






「退け」






言えたのだ







なれど







「俺を、アンタの軍に…入れて」






消えた迷いは全て





舞い戻った


[ 43/55 ]

[*prev] [next#]

[戻]


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -