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「――――――あ、ありが…と」
自分でも意味が分からなかった
何故助ける形をとってしまった?
「女」
貴様など知らぬのに
「貴様も早々と消え失せよ。
我の目の届かぬ所にな」
殺す事は出来なかった
「次会った時は容赦せぬ」
なら、此処で消せば良い
何故
消せぬ―――…。
―――
気付くのが遅れた。
女に前に出られていた。
はっとし、やっと輪刀を差し向ける。
我の行く手を阻むこの女に
「退け」
言えたのだ
なれど
「俺を、アンタの軍に…入れて」
消えた迷いは全て
舞い戻った
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