「その力は自らの寿命と引き換えよ」




それでも知らせておかねばならなかった




いつかは分かる事ならば。




「近いうち、姉と同じように
…動くのも困難となろう」





いっそ嫌いと言って欲しかった。





離れていって欲しかった





そうすれば、





「いつ死ぬとも分からぬ」




この感情に蓋を出来た








「―――知ってるよ」




なれど




「何となく…分かってた」





そなたは





「それでもおれは、」




ニコッ…







「死ぬまでずっと、守り続けるから」





我の下に居るというのか
由叉…―――。






―――




「え…」





故に





「ならぬ」





決めた





「貴様は出陣させぬ」





いっそ





「え……もとな―――「貴様はもう、」





ッ…





「“懐刀”ではない」





嫌われようと




愛しさに蓋を
(自分じゃ手放せないから)
(こうしてそなたを)
(守るしかなかった)

end.

中国組の話はあらかた書き終わりました!
やっと本編が進める…
そしてシリアスぷまいです←
ここまでお読みいただき有難うございました!

20120528
20120909改

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