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「―――――っ!!」
政宗の左手が、離すと今にも言葉を洩らしそうな泉の口を押さえながら
政宗自身は不敵な笑みを浮かべて目を細める
そのまま泉の左耳に囁いた
「―good morning、honey」
「///!!!」
政宗様の押しが強いのは十分、分かっております
何度、その瞳と声で腰が抜けそうになったか
貴方様はご存じでしょうか
最近は小十郎様と執務の処理に精を出していらっしゃると聞き
会えない日々が続いてはおりました
確かに泉は心苦しゅうございました
されど、頑張ってらっしゃる貴方様の邪魔になりとうありません
ですから、この二日間
忍ぶに忍んで参ったのです
その二日間
たった二日間、会えなかっただけでありますのに
貴方様がとても遠くに感ぜられた気が致します
貴方様は全力で私を愛して下さっている故の、この直に伝わる温もりを
私は今の今まで拒んでしまいました
この愛しい温もりを忘れてしまった故に
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