「―――…ん……」



熱い…何故こんなにも熱いの…




目の前が真っ黒…え、どうして―




「………!」



この時泉の思考はバッと眠りから覚めた
だが、今、この状況に折角目覚めた思考も体も、金縛りにあったかのように動かなくて

整った鼻筋
黒にはっきりとした鋭い目元
瞳はその瞼の裏に隠され
ゆっくりと唇にかかるのは


熱い吐息




「///あっ…「sh―――…」



叫びそうになった途端、政宗は素早く泉の口を押さえた
それは今にも触れ合いそうだった唇と唇の間の僅かな隙間を縫って
見上げずとも、鋭い隻眼から上が見え過ぎる程


近かった


端から見ればこれは







政宗に、押し倒されていた

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