「‐」バラン『…次は私か、面倒だな。
ペンネーム「一本満足バー」から…


「忘れちまったよ、サティスファクションなんて言葉……」



「‐」バラン『…修理が必要為らば、協力掏るぞ?』






「‐」モスラ『では、次のお便りは…あら、また貴方宛ですわよ。ゴジラ。』
「‐」ゴジラ『えっ、またおれか?』
「‐」モスラ『これはあえて、貴方に読んで頂きましょうか。ほら。』
「‐」ゴジラ『おう、分かった。
えっと、ペンネーム「キングの次男坊」から…


「よう!チャイルドパパ元気か?あれから内閣総辞職ビームを練習してるんだけど中々上達しないんだ。体内放射の応用らしいから簡単だと思ってたのにな〜。背鰭から出そうとすると全身から出るし、尻尾からだと光るだけだし。アニキはすんなりやってのけたから悔しいぜ。コツ聞いても『練習あるのみだ。』って言うし。チャイルドパパも出来たら教えてくれよな!

追伸:全身からの奴は射程範囲だけはあるらしくて、練習してる島からかなり離れてたのに、ビオの湖畔に当たっちまった。…その後の事は聞かないでくれ。」 』




「‐」ゴジラ『…って、これラゴスからじゃんか!』

「‐」モスラ『正解♪流石に貴方でも分かりましたわね。』

「‐」バラン『最早、仮名(ペンネーム)の意味すら形骸化して要るな…所で「内閣総辞職ビーム」とは何だ。』

「‐」ゴジラ『えっ、知らねぇのか?「シン・ゴジラ」のゴジラのねっせんだぞ?』

「‐」モスラ『何故こんな名前かは、一応今は伏せておきますが…あんな物騒なものをまたどうして?』

「‐」ゴジラ『だって、すげぇじゃんか!あんなの!Jr.パパもレッドも、たぶんうらやましがってるぜ!』

「‐」バラン『私は『シン・ゴジラ』等観て居ないが、其れ程の威力ならば彼の二人なら嬉々として「ナイカク」どころか「ニンゲン」を総全滅掏る為に使うだろうな…』

「‐」モスラ『はぁ、ゴジラ一族は穏やかじゃないですわね…それで、ゴジラはどうだったのですか?』

「‐」ゴジラ『へへっ!せなかからなら、らくしょうだったぜ!でも、しっぽからはまだむりだなぁ…それに、いっかいマンダのとこまで行きそうになったし…』

「‐」モスラ『そういえば、マンダのいる竜宮(いせみ)島は結構近くでしたわね…複雑な事情があると聞きましたがわ大丈夫だったのですか?』

「‐」ゴジラ『なんとかな。でもつるぎとジュリアがいなかったら、ねどこ追い出されてたな…』

「‐」バラン『隠遁生活を送る為らば、周辺には注意掏るのだな…然しラゴスめ、相も変わらず見るに耐えぬ悪筆振りだ。良くゴジラが読めたものだ。』

「‐」ゴジラ『えっ、ってかお前らよめないのか?』

「‐」モスラ『ちょっと、読むには文字が汚いですわね…ですが漢字もしっかり書いてありますのに、本当によく読めたと感心致しますわ。』

「‐」ゴジラ『そんなの、おれたちおなじゴジラのなまかだから、だろ?』

「‐」モスラ『つまりはゴジラ同士のサムシング…直感と言うわけですか。』
「‐」バラン『「類は友を呼ぶ」とは、正に此の事だな。』

「‐」ゴジラ『ってわけでラゴス!ビオランテにおこられないようにがんばれよ〜!おれもしっぽから出せるようにがんばって…』

「‐」モスラ『おやめなさいっ!!』



☆☆☆

「‐」モスラ『次のお便りですわ。
ペンネーム「元掃除機」さんから……

「俺は今、ある怪獣との恋に悩んでいる…俺を助けてくれたあの日からに比べれば進展した方だと思うのだが、あまり距離が縮まっていない気がする…もっと積極的になるべきなのか、ならどんな事をすればいいのか…教えて欲しい。」



「‐」モスラ『うーん、ダガ…ではなくて、この方はもどかしくて甘酸っぱい恋をしていらっしゃるのですね〜。』

「‐」バラン『…むっ?おい、モスラ。此の御便りを見て見ろ。』

「‐」モスラ『えっ?分かりましたわ。
ペンネーム「ニライ・カナイより愛をこめて」さんから……


「俺は今、ある怪獣との恋について悩んでいる。友達未満から抜け出せないこのもどかしい関係を早くどうにかしたいんだが、一線を越えてあいつとの関係が崩れるのが怖い。ここからどう一歩を踏み出せばいいのか、教えて欲しい。」



「‐」モスラ『…この似通った文体、恋愛の進展度、間違いなくダガ…いや、別世界の同じ怪獣のものですわね…!
そうと分かれば話は早いですわ。わたくしから言えるのはただ一つ!
いい加減相手を待たせず、とっとと告白でも何でもなさい!!相手は多分・・・いや、絶対!貴方からの言葉を待っているんですのよ!

「‐」ゴジラ『…モスラ、なんかきょうどうしたんだ?』

「‐」バラン『相手が相手だから、で有ろう。何時の世も、女とはその名の通り姦しい生き物だ。』

「‐」モスラ『あら、相手にもう心に決めた殿方がいるのにそれも知らず、ただの仲間だと言い続けた挙げ句に恋愛にすらならなかった「風来じゃない方のバラン」に言われたくありませんことよ?』

「‐」バラン『っ!き、貴様ぁ!!』

「‐」ゴジラ『…「こい」ってやっぱよく分かんねぇや。なんかけんかばっかになるし…おれはやめとこ。』




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