とある芸人の誤認識ネタ
2012/11/27 00:54

(この話はフィクションです、念のため...)

今日、Sk○peにて友人から彼女が出来たという電話がかかってきた。何でも容姿端麗はもちろん目もパッチリしていて黒髪美人、尚且つもしもの時のために格闘技もしているらしい。それでいて声は透き通るほど綺麗で性格は良く、趣味も至って女の子っぽいということだ。それに最近、都会でデートもしたとか。
羨ましいながらも気になった僕は、早速彼からその彼女の写真と少しばかりの動画を送ってもらうことにした。






容姿端麗&黒髪美人→ゴジラの全身図
僕「ちょっと待って!黒髪どころか全身真っ黒じゃん!ヒレや尻尾も生えてるし!」

目がパッチリ→GMKゴジラのドアップ写真
僕「パッチリどころじゃないよ!これ白目だし!普通に怖ぇよ!」

格闘技をしている→カイザーギドラをあちこちに振り回している写真
僕「格闘技どころじゃないし!寧ろ誰も勝てねーよ!」

声が綺麗→南極でガイガンを倒し勝鬨を上げている写真
僕「綺麗どころかコレ咆哮だよ!世界中に響きそうだって!」

性格が良い→序盤でバラゴンを足蹴にしている写真
僕「どこがだよ!寧ろ苛めてるじゃねーか!」

女の子っぽい趣味→ヘドロ塗れの海でもがいてる写真
僕「汚ねぇよ!すっげー悪趣味じゃねーか!」

何かがおかしいと思いながらも、とにかく友人は常識ではありえない彼女と付き合っているようだ。そして今度は、こないだ二人でデートした時に撮影した動画を、恐る恐る再生してみることにした。

買い物中の光景→ゴジラがメーサー砲や戦車を蹴散らしながら街を壊しているシーン
僕「とても買い物には見えねぇよ!破壊しまくってんじゃねーか!」

偶然彼女の友達とばったり出会った→デストロイアを一方的にボコし、吐血させたシーン
僕「これ本当に友人!?彼女いきなり容赦ねーなぁ!」

電車で移動している→モノクロだけど、電車を咥えてるシーン
僕「突然画質変わったよ!てか何で電車咥えてるの!?乗客は全員大丈夫か!?」

彼女の家まで送ってあげた→南極でクレバスに足を滑らせて氷漬けになる
僕「ここ家なの!?めっちゃ寒そうなんだけど!助けてやれよ!」

一通り見て、僕は突っ込みすぎて体力をごっそり奪われた。というより、彼女のその圧倒的な存在感に心を奪われてしまったからだろう。

友人「どう?俺の彼女ステキだったろ?」
僕「あ…あぁ、とても凄く格好良かったね。(色んな意味で)世界一だよ」

友人の名誉のためにも、敢えて本当の事を言わないでおこう。そう思った僕は適当な理由を付けてSk○peから落ちると、そのままPCの電源を切ったのだった。


いろんなシチュで使えるゴジラの多様性は本当便利です。それでは、お粗末さまでした。
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