「退って地味じゃん、限りなく」
「それは午前4時に起こして話さなくちゃいけないのかな、」
「うん、私がそう思ったから時間なんて関係ないのよ」
「何そのジャイアン的な感じ」
「それを人々はジャイアニズムといふ」
「で。用は何、」
「だから行ったでしょう、退って地味」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥え、終わり?」
「何驚いてるの」
「今さら誰でも知ってることを改めて言うだけ?午前4時に?」
「うん、」
「‥ちょっと待って、え、マジ」
「んーじゃあ付け足すよ、」
「最初に言った"限りなく"はナシだからね」
「退って地味じゃん?」
「そこは分かってるから飛ばして」
「えぇー退のくせに生意気ー」
「はいはい、で?」
「えっと…だから退は、私と一緒にいれば華やかになるかな‥って」
「‥‥‥」
「な、何か言ってよ」
「‥ナルシストじゃね?」
「えぇ!?だって‥!退、前にわたすぃのこと華やかだねって。華があるって言ったじゃない」
「"わたすぃ"って何だよ、焦りすぎ。"私"だろ?」
「人の揚げ足をとらないの!」
「いや、そういう意味じゃないんだけど」
「じゃあ何よ、どういう意味で華やかって言ったの?」
「そっち!?」
「早く。どういう意味で言ったの?」
「‥や。それはさ、いつも笑ってて楽しそうで‥きみの周りには人がたくさんいて、光ってるっていうか‥さ」
「‥‥‥」
「‥や、やっぱり違うかも!もうそんな前のこと忘「退、」
「うん?」
「‥本当にそう思ってるんだったらさ、」
私を彼女にしてみない? (その光のなかで一緒に笑おうよ)
世界一くだらない会話シリーズ 03
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