追悔の海




苗字名前さんへ


俺は、中一のときから名前のことが好きでした。
最初に同じクラスで、自己紹介をしたときにすごく気になって、気がつけば目で追ってる俺がいました。
これが恋なんだと気づいたのは、二年生になってからでした。
それは、俺の部活が終わった後に、名前に会ったときです。
声をかけてくれたときにすごくうれしくて、思わずスキップして帰りました。
なんでこんなうれしいんだろう、と考えたとき、やっとわかりました。
俺が名前にいだいていた気持ちは、好きということで、恋なんだと。
でも、この気持ちを名前に伝えることは出来ませんでした。
なぜなら、名前はもうわかってると思うけど、名前が事故で死んだからです。
だから俺が直接会って告白することは出来ません。
でも、かわりに手紙を書いたので、字が汚くても、涙でぐちゃぐちゃでもよかったら、そっちで読んでください。

これからもずっと大好きです。


切原赤也より



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