ドレスを着たってヒールで飾っても何か足りない
新しいコートをはためかせるくらいじゃ満たされない
きらびやかな宝石には何だか尻込みしちゃうし
かっこつけたいくせにダサい 丁度いいわたしを探してる

明日の自分は今日より素敵でいてほしい
昨日の自分を愛せる私でいたい
我儘自己中ナルシスト それでもいいじゃん 
卑屈になって画面に張り付くあいつらよりよっぽどマシだと思うけど

お涙ちょうだいのスピーチに感動している場合じゃない
履きつぶしたスニーカーをゴミ箱に放り投げる方がよっぽど好き

今の私を愛せなくって 昨日の自分をうらやましいと思ってしまう
そういう日だってやっぱりあるし 
巷で流行りの少女漫画に現実突き付けたくなる 
つまらない大人になっちゃう日もある
だけど明日の私にいつだって期待してる
そういう毎日を、心のどっかで気に入っている

そういえば寝る前に羊を数えたり
気になるあの人のことを考える日々は何処に行ったんだ
お腹すいたって思って朝起きたら
フレンチトースト焼くくらいの余裕が欲しいのに
鳴り響く時計をウサギは運んで来てくれない
今日もその定位置で私が止めるのを待っている
それもまた私の人生

きらびやかな宝石に怖気づいてしまうのは
似合いの自分になるまで まだ足りないからなんだけど
まあ今は傷が付くのが怖くて上手に歩けなくなるのが面倒だからってことにしとこ

ママのクローゼットの奥で眠ってたドレスは仕舞って
ゴミ箱に行くにはまだもったいないからスニーカーの紐はせめて可愛く
ちょうどいい私はとびきり可愛い あしたの私はもっと輝く
そうやって生きていく 私の人生だから