心に穴を開けて縫い合わせるのが得意なの

さよならは君が真冬に見せた残像

甘くないシロップで煮立てたもんだから

その耳障りな癖のある笑い方が

左ポケットに残した何かに、君は気づいてくれたかな

ミトンの底には焦げた砂糖がこびりついたまま

頭の悪い私のままでいれば、君はきっと見捨てたりしないから

あたたかな朝に空っぽのわたし

それは嘘みたいに優しくて、本物みたいに美しかった

ちょっぴりしょっぱい水面を舐めたい

このまま真っ黒に塗りつぶせたら

君の幸せだけが僕の幸せだったって、そんなの私も同じなのにね


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