※オリキャラ鈴木鉄音については無視しています。
三年の時にあいつ脱獄してきたんだっけか。
私の相棒兼従兄弟兼弟ハリーの名付け親にして、ハリーの父親の親友君シリウス・ブラック。世間的にはハリーの父親をヴォルデモート卿（笑）という重度中二病患者の蛇面野郎に売り飛ばした張本人な極悪人だった奴。……冤罪、しかもそうと証明されたけど。
正直に言ってひっぱたきたくなるくらい文句ないイケ面である。面だけ。中身はアホだから。
「なまえ？どうしたんだ？」
「何でもねーよ」
デレ顔すんじゃねーよこのロリコン。
四年の時はこいつ………シリウスと共同戦線を張った。三割はハリーの為だ。そして二割はセドリック・ディゴリーの、残る五割はマイハニー達と私自身の為。
五年の時謀らずしも私はヤツの命を助けてしまった。
そこでシリウスはこの・俺様・に！惚れたうんたら宣った訳だ。自分の子供程の年齢の私に！
中身は到底残念としか言えない。言えないが、大の大人になったイケ面元プレイボーイが必死になって愛を叫ぶのが可愛いと思ってしまったのは事実。
そして何を間違ったのか、現在シリウスは私の恋人である。
………なんてこった。
「畜生、この俺の最大の選択ミスだな」
こんなボンボン育ちのオッサンと、清く正しく格好良く……は言い過ぎか。格好良く生きてきた私が、何故今こうして馴れ合っているのか。
そう呟いたら、今は冤罪も晴れて小綺麗なシリウスの……眼が、ぎらりと不穏な光を点した。
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