それでは本番に入ろうか。


朝一番。
正式な迷子のホグワーツでの特権『本人のみが所有・行使できる特定独自の合言葉』つまりこれ使っちまえばホグワーツの大抵の場所(特権的な場所除く)と割り当てられた来客用の塔の部屋一つが開くって仕組みのキーワードを唱えてスリザリン寮に入り、目的の部屋に入る。

蹴り開けたドアの向こうで青筋を浮かべたオモチャ───お名前をトム・リドル君という二年生つまり一つ下の後輩、に、輝かしいばかりの底意地の悪い笑みを浮かべて見せた。

「おはようリドル。」

「……………………おはようございます、サトウ先輩」

ちなみにサトウというのは私の事で、当たり前だが偽名である。





ホグワーツ迷子特権により留学生という形式を取る私には制服着用の義務は無い。
イギリス人と日本人のハーフの日本人で通している佐藤花王(偽名)は、派手な赤ロン毛に日本的なゴススタイルを混ぜたスマートファッションが特徴の〜っておいまて何の説明だこのgdgd何とかしれ。
取り敢えず私は見た目馴染んでるのに浮いている。否、目立っている。まぁ当たり前だよねー俺様イケメンだもんねー?
→出現してから二週間も経った今じゃあ、ハリポタを代表する優男ハンサム優等生トム・リドルと絡む俺は注目の的。

まっ、日本人国籍っつー事で、マグル社会は第二次世界大戦中な訳で。マグル生まれの子には幾らか敵呼ばわりしてくる奴もいるけどね?



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