二次 | ナノ


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二日目は京都でも西の方を散策した。舞妓さんにあった。可愛かった。でも師範代のが可愛い。ハリーも隣で頷いている意見だ。

「暑い…」

「京都は盆地だし、日本の夏は湿気が多いからなぁ」

カラカラ笑って言うと、師匠が本当によく知ってるねと感心したように言う。

「あんたもしかして日本語が喋れるんじゃないかとか思えてくるよ」

「少しなら喋れるよ」

「どのくらい?」

「挨拶とかぐらいなら。あと武道関連は大体師匠が教えてくれたし」

肩を竦めて言うと、師匠はにこにこしながら御飯の前は?と問題を飛ばしてきた。

「いただきますだよね?日本独特の文化で、神道に由来する」

「朝の挨拶は?」

「おはようございます」

「昼頃は?」

「こんにちは」

「夕方以降」

「こんばんは」

「イエスとノー」

「ハイとイイエ」

「寝る前」

「おやすみなさい」

「……アンタ凄い子供ねぇ」

しみじみ呟かれてしまった。
でも、と思う。体がイギリスの子供だからそう思われるのであって、私が私の体であったら当たり前の知識なのだ。
別に、と答えて八ツ橋を買いに行く私を、師匠は首を傾げて見ていた。

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