二次 | ナノ


▼ 09

それは小学生にする罵倒ではなかった。全くゲスだな私は…と頭の片隅で思うだけの少女には筆者もドン引きである。真似しないように。

「え…や、やだ!」

「じゃあ他者をソイツが自力で何とか出来ない所で貶るのはやめたらどうかな」

私の言えた義理ではないなぁとはわかっている。だってたった今、彼等には整形する以外どうしようもない彼等の顔面をこき下ろしたばっかりだしね。
まぁ自分の事は自己中でカスで今だ重度の厨二病という認識してるから大丈夫だろう。外道な事するの好きな外道だし。最悪だな。

「わかった、わかったから離してダリア…肩痛い」

「それとさ、アンタ誰だっけ」

この発言って凄く外道だと思う。遠回しな絶交だぜ。読者もドン引きである。主に私の自虐的思考にな。

「え…ぴ、ピアーズだよ!酷いよダリア…」

「酷いだろうねぇ確かに。私には何の実害も無いけど。
さて、ハリーちょっと来い」

ピアーズ君の幼き心をズタズタにするのを終了し。
唐突に呼んだからなのか、教室の隅にいたハリーがびくっとした。振り向いた奴に私は手招きする。

「……なに、ダリア」

「改めて紹介しようと思って。
コイツはハリー・ポッター、私の従兄弟で関係上義弟。そんでこれから私の相方になる予定。何か文句あるか」

教室は沈黙に包まれた。つまりシラけた。

「相方って何?」

そんな空気も気にせず私に質問したのはハリー自身。お前空気読めよ。エアークラッシャーの称号を贈るよ。

「相方っつか相棒?いや右腕かな?うん右腕が一番しっくり来る。
つまり俺様の庇護をやるからついておいでハニーって所か?」

「……なに、それ……
あぁ、もうそれでいいよ…。冬休みは実際助かったし…」

「まぁお前、一応弟らしいからね。仕方ないの。てか周りと私が馬鹿ばっかりだっただけなのさね。」


そんな訳でお前等はもう少しお利口さんになるように、と少年達に言い含み、私がロリ少女なクラスメイトをナンパするいうとオチがついた一騒動。
それによって私の二度目の小学校生活は順調に滑り出し始めた。

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