二次 | ナノ


▼ 08

学校はそれはそれは愉快な生活だった。
体育はまぁ、まだ身体が動かないので面倒だが参加。精一杯やるのがモットーだ。

それは置いといて、何が愉快かと言えばいきなりカジュアル系男子になって身長も伸びたハリーを見て驚く周りの反応だとか、学力的に楽勝な授業だとかである。全く私はガキっぽい。


まだ男も女も無い歳だからかガキ大将の位置にいた私ことダリア。
……ああやだガキ大将ですって。今の時代だと、確か日本は『不良』『ヤンキー』『番長』がいる筈だ。キレる若者コワイヨー。

…話が逸れたな。これが閑話休題の使い処だな。

まぁとにかくそんな地位にあるお陰で、新学期早々に私の舎弟的な男子が話し掛けて来た事から始まった一騒動が面白かったので回想しよう。




新学期の日。

それとなくハリーに案内させて入った学校、自分の教室。都合良く黒板に新学期からの新しい席順名簿が貼ってあって、私はそれを一瞥してから自分の席に座った。
すると早速取り囲んでくる男子。なんだ貴様等、リンチか犯すぞショタ受けハアハアするぞ。
なんて物騒な考えが頭をよぎるも、彼等の目的は只の私への挨拶であった。

「おはよ、久しぶりダリア」

「あぁ…」

何でもいい、早くどっか行け。
ショタとか言ったけど皆可愛くも格好良くもない。でかくて愚鈍そう…と言っちゃ可哀相かもしれないけど、特に私が彼等に立ち去って欲しい理由は二つ。

女の子のがいい。
皆残念な顔面だ。

「ねぇ、ダリア。またハリー狩りやるの?」

なのでそんな質問を無躾にも、そして楽しげな様子で聞いてきた残念なネズミ顔面のショタの脛はとりあえず蹴った。

「痛っ!!」

そのまま立ち上がって、その子の肩をガシリと掴む。掴んで笑顔で言い聞かせる。

「虐め駄目、絶対。虐めかっこわるいぞ。ダサい醜い気持ち悪い最低すぎる。カスのすることだよ。つまり君はカスに成り果てたいのかね」

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