二次 | ナノ


▼ 04

まあいいや。そのへんはダンブルドアがなんとかしよるだろう。
結局思考を放り投げ、事の成り行きに任せる事にする。大体ヴォルデモートに関係があるのはハリーであって私じゃねえし、あれこれ考えても無駄なのだ。第三者には変わりないだろう。一個人としても、……あの『エルロンド会議』で露見した、おそらく自分の所属になるであろう勢力にしてもだ。

マクゴナガルは迷った素振りを見せたが、ユニコーンが明確に襲われているという異常事態を見逃せなかったようだ。

原作だとハグリッドが把握してたのはユニコーンが怪我してるって事だけだったんだっけ?
ただ怪我してるだけなのと、襲われているのじゃ重要度が大きく違ってくる。
ユニコーンはその血の性質故に、老いて死骸になって初めて他の動植物の餌となる生き物だ。──つまり、生きたユニコーンを襲うのは仮初の延命を望むものに限られる。

「ハグリッド、私達は森への侵入者を探さねばなりません」

「はいですだ、マクゴナガル先生」

「ポッター、あなた方は城へ戻るように。ここであった事は、ハグリッドの失態を含め、誰にも喋ってはなりません」

マクゴナガルの指示に、ハリー達三人はこくりと頷いた。
なるほど、禁じられた森イベントは無しか。マクゴナガルの存在がフラグでルート分岐って感じかね。おそらく、ハグリッド一人だったら三人はこの緊急ユニコーン探しを手伝ったんだろう。
俺様は勿論パスです。魔力酔いを理由に医務室へGOだわ。

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