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さっきまでは試合に勝った余韻であんなに嬉しそうだったってのに、快勝祝いでお祭り騒ぎの談話室に戻って来たハリーは何やら深刻そうな表情だった。箒置き場に向かったままなかなか返ってこないハリーを迎えに行き、一緒に戻って来たハーマイオニーとロンも何やら深刻そうな表情だった。
「ハリー!ハリー!!今日の英雄がやっと戻ってきたぜ!!」
「随分と時間が掛かったな!どうしたんだ!?箒置き場に食われてたのか!!?」
雰囲気に酔っ払ったようなフレッドとジョージが早速三人を捕まえて談話室の中央に引っ張ってくる。
壁際にどかされた一際大きなソファーでラベンダー、パーバティーと寛いでいた私は、三人の辛気臭い顔に溜息を吐いた。
今度は一体何に首を突っ込んだんだ。何があったのか全然覚えてねえや。
「……ねえ、ダリア。なんかハリー達の様子、可笑しくないかしら」
「どっからどう見ても可怪しいな。文句の付けようもない勝ち方されたスネイプせんせーが大荒れしてるところにでも遭遇しちまったんじゃねえの?」
「事情を聞かないの?」
「私はあいつらの保護者じゃねえぞ。手綱握るのも結構面倒くせーんだぜ」
癒やして、と言いながらパーバティーの膝の上に身体を投げ出すと、パーバティーはクスクスと笑いながら私の頭を撫でてくれた。
あー……パーバティからのほんのり香る甘いムスクの匂いが心地良い。膝も柔らかいし。女の子ってやっぱりサイコー。
「はいはい、ダリアはよく頑張ってるわよね。皆に気を配って、すれ違いが起きないように、楽しく過ごせるようにしてるわ。私達、ちゃんと見てるわよ」
続いてラベンダーの白くてしっとりした手が頬を撫でる。マジで癒やしだわこれ。女の子セラピーめっちゃ効くわ。
ごろっと寝返りを打って上を向き、覗き込む二人にサンキュ、とお礼を言うと、二人はほんの少し頬を赤くした。俺様のイケメンさに完全にクラっただろ。ふふん。
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