二次 | ナノ


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私が目をしょぼしょぼさせている間に、スネイプのローブに火を放ってボヤ騒ぎを起こすというとんでもねえ作戦がハーマイオニーによって実行されていた。
ハーミー真犯人はそっちじゃねえよ。たまたまクィレルが近くに座ってたからよかったものの、そうじゃなかったら俺の義弟が大惨事だったぞ。
まあ、結果オーライってやつではあるか。
とりあえず後で哀れなスネイプにはオロナインでも送りつけておこう。魔法薬学の教授として、マグルの薬に造詣を深めておいても損は無いだろ。日本の誇る医療薬品を要チェックだ。

さてさて。とりあえず、これで原作通りクィレルにラスボスが憑依されているのが確認された訳ですが。
ハロウィーンのアレは偶然の事故である可能性が拭いきれなかったけど、今回のニンバス2000暴走問題は完全に人為的なものだ。
ちょっと!うちのフォスターチャイルドちゃんが地上ウンメーターから墜落しそうになったんですけど!?この学校どんな安全対策してるんですかねぇ……。訴訟も辞さない。犯人の鼻に杖先突っ込むぞ。

……杖といえば。そういや、映画ではクィレルもスネイプも杖構えてなかったな。
杖は魔力に方向性を持たせるためのデバイスで、無くても魔法は理論上使える。実際、魔法の杖はヨーロッパ発祥らしくて、アフリカの方じゃ今でも杖無しで魔法を使うのが普通らしい。
ただし杖なしで魔法使うのはハイパー鬼畜難易度だ。ホグワーツの在校生は例え最高学年でも杖無し呪文は殆ど使えず、同じく魔力に魔法という形を持たせる呪文をショートカット出来る無言呪文の技術をやっと身につけられる程度である。
今学期中にハイパー鬼畜難易度の技術をサラッと使ってくるような奴+ラスボスの残りカスというタッグに正面から挑まなきゃならねぇハリー、マジでご愁傷様だわー。母の愛の魔法とかいうチートバフ掛かってなかったら即死だろうなァ。

他人事みたいにそんな事を考えるが、ハリーとおそらく尤も近しい位置にいる以上、私も他人事じゃ済まないんだろうけどな。
攻略法考えとかないと、最悪私だけ死ぬ可能性もあるかもしれんね。ヤバイねこれは。

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