二次 | ナノ


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食後に掲示板を皆でぞろぞろ見に行く。
フレッド・ジョージの教えてくれた通り、クラス分けの名簿及び授業時間の記された飛行訓練についてのお知らせが二つ掛けてあった。

「どれ」

自分の名前を名簿をなぞって探す。頭文字Dだからすぐに見つかった。ついでに他の連中のも見てやる。

「……あれ、まじで?」

探し当てた友人達の名前と、念の為原作に登場する名前をもう一度辿った。魔法薬学の時間では綺麗に全員集合だったのに、今回はそうもいかないらしい。そして、原作や映画で見聞きした名前が片方のクラスに勢揃いしていた。

ハリー・ロン・ハーマイオニー・パーバティ・ラベンダー・シェーマス・ディーン・ネビル・あと知らない名前が十個。隣のスリザリンの名簿の方には、クラッブ・ゴイル・パンジー……他は知らん名前ばかりだ。元々原作を細かく覚えてるわけではない上、他寮の事まで一週間では構ってられないからな。
私とセレマ、それとエステラの名前はもう一つ掲示された知らせの名簿に記されている。
ふむ、作為的な何かを感じるが、こんなものを作為できる奴がもしかして存在するのか、それとも只の偶然なのか。

解せないのはドラコの名前が私と同じ方のクラスに組み込まれている事である。流石にドラコがハリーと原作で揉めていたことは覚えている。確かネビルの思い出し玉を廻って揉めていたような。

そこまでしてから漸く、私の脳裏にちょっと嫌な予感が走った。……これ、ハリークディッチ選手になれなくね?

ハリーに良い意味で目立ちまくってほしい私としてはそれは非常に良くない。
元々素養ある上、それを伸ばすように既に鍛え始めているハリーがどのように飛ぶのかも気になる。どうやってハリーをマクゴナガルの目に留まらせればいいんだ?いや、訓練してたら勝手に目立つかもな。

「クラス離れちゃったね、ダリア」

「あぁ、そうだな。」

いろいろな思考が一瞬のうちに頭の中を交錯したが、結局私がハリーと交わした言葉はそれだけだった。

取り敢えず私の授業は再来週の火曜の15:30からとなっている。そちらのスリザリンの名簿にも一応目を通したが、引っかかる名前はドラコ以外には無かった。

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