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焼いた塩鮭にだし巻き卵、漬物、味噌汁、お浸しに白米。味海苔、醤油。
典型的な和朝食の揃えを、ぽかんとしているハグリッドの前でハリーと食べた。味海苔うめぇ。無論ハグリッドの分は無い。
食べ終わったら即座にシャワーを浴びて、服も着替える。例によって男物の和柄である。但し今日は巻きスカート付けたりジャージではなくジャケットにしたりして、シルバーも多め。ちょいビジュアルちっく。
手早くハリーのコーディネートも済ませ、二人のバランスを確認する。
よし、おっけ。
「準備出来たぞ。出かけようぜ」
依然ぽかんとしたままのハグリッドを急かすように家を出た。
なんとなくだが、ハグリッドと仲良くする気は起きなかった。ハグリッドみたいなタイプは非常に苦手なのだ。ハリーはそうでもないらしいが、私は私、ハリーはハリーである。
だからハリーがハグリッドと話を始めようが、
ぼーっとしたまま参加する事は無いし、話し掛けられても軽くあしらった。
そこではたと気づく。
もしかしてだけど、私グリフィンドールじゃやっていけないんじゃね？
原作の知識を元に同級生を考えてみるが、………ロンは微妙だな。特に低学年の間はお近づきになりたくないタイプだ。ハーマイオニーは仲良くなれる気がする。こっちは逆に最初からお近づきになりたい。
ネビルはどうでもいいとして、シェーマスはどんなキャラかすら忘れた。他の寮生を考えてみるが、うーん。実際に会って遣り取りしないとわからない。
……むしろだが、スリザリンの奴らのが絡みやすそうだぜ。まぁ、ダリア・ダーズリーはマグル生まれの上あのハリー・ポッターの従姉ですから？ザリンなんざ入ったら何されるかわかんねーな。肉弾戦ならいざ知れず、魔法使ったら勝てるかもわからんし。
となると入寮はハッフルパフかレイブンクローあたりか？いや、寮の掲げる気質に当てはまる気がしない。特にハッフルパフ。やはりグリフィンドールだろうか。傲慢的な意味で。
くぁ、と欠伸をして、面倒になったので寮についての考え事を止めた。正直何処でもよくなった。どうにかなるなる。
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