二次 | ナノ


▼ 01

おいおいおいおい。いくらなんでもこれはヒドい。
みっちりと肉の詰まってボールのような幼女が自分だと!?嘘だッ!こんなのってないよ!
流石に身に起きた悲劇に発狂を禁じ得なかった。

「ふっ………ざけんなああああぁぁぁぁ◎※@▲□∴!!!!

キャーッ!?どっどどどうしたのダリアちゃん!」

「ファァァァック!!うるせェ!!畜生!!!もう駄目だ、絶望したァァァ!!」

目の前の鶏ガラめいた外人女性が自分の母親であるらしい事にも発狂を禁じ得ない。アイエエエ。俺のSAN値がマジでヤバい。


余った愛でいいならあげる




ダドリー・ダーズリーになった。嘘じゃない。嘘だと言ってよはこちらのセリフである。勿論皆さんご存知あの有名も有名なハリー・ポッターさんの従兄弟の豚野朗の事である。
………小説の中に入ってしまったなんてアリスもビックリの体験なぞ要らなんだわッ!

しかも、私に合わせてだかなんだか知らないが、女である。誰だよダリア・ダーズリーって。知らねーよ私の名前は伊代とか花子レベルのジャパニーズネームだよ。苗字だってクラスに二、三人被りがいても可笑しくないやつだよ。
意味の分からん現状に正におれの寿命がストレスでマッハである。
何がやばいって体型がヤバい。関節に肉が付きすぎててろくに動けねぇんだけど?!

日本人高校生である筈の私が仔豚(♀、イギリス産)になって発狂して三時間。映画で見た覚えのあるダーズリーさんちの二階、自室のうちの一室に私は閉じ込められている。
ムカムカしてきて床を三回くらい蹴った。自重を象徴するかのように思ったよりも床が揺れたのがさらにムカついたので、ここは気晴らしに景気よくホップステップジャンプだぜ。
………思ったとおり、直ぐに階下のダーズリー夫妻が飛んできた。計 画 通 り 。なんてね。

折角小説の世界というなんの柵も無い架空の世界にいるものだから、好き勝手し放題なんじゃね?むしろ許すわ私が許す。……今の発言はやや邪悪ですね。

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